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チェンジオブライフ(完全版)

チェンジオブライフ

第8話 社会復帰


とあるファミリーレストラン

正人はそこで週3回のアルバイトをしていた。

2年前から働いてはいるものの特に一生懸命働くというより
どこか時間つぶしのような感覚で適当に働いている。

そのためか周囲からの評価はそんなによくはなかった。

しかしここ最近の正人はどこか違っていた。


昼休み
レストラン事務所


最近は自前で買ったノートパソコンを広げなにやら作業をしていた。
パソコンを始めて一ヶ月がたった。
毎日使っているためかタイピングのスピードの徐々に早くなっている。

カチャっと事務所の扉が開き
店長とレストランチェーン本部の人間が入ってきた。

「あっ店長お疲れっす。」

「朝霧君休憩中悪いけどちょっとはずしてくれるかい?
今からミーティングするから…すまないね。」

「あっいいすよ!もう飯終わったんで…はい。」

と二人が話してるときに本部の人間が正人のパソコンを覗き込んでいた。

「ねぇ…これ君が作ったの?」

「あ…はい。まぁちゃっと暇つぶしっていうかその…各店舗の問題点等…」

ホウホウとアゴをさすりながらしばらくその内容を閲覧している。

「これちょっとできている範囲でいいからプリントアウトして僕にくれないかな?」

「えっいいですけど…たいしたこと打ち込んでないっすよ!」

「うんそれでもいいから!」

「それでよかったら…。店長!プリンター借りますね。」

正人が奥にあるプリンターへと足を運んでいった

「店長…彼の名前は?」

「朝霧正人ですが…」

「朝霧…君ね…ふむ」

少し感心した表情で彼をみつめる。

「あ…あの朝霧君のどこが気になるんですか?
こういっちゃなんですけど彼はやる気がないですよ
2年ここで働いてますけど…。」

「店長…彼の作った資料あとで見といたほうがいいですよ。」

「えっ?あっはい。とりあえず見てみます。」

店長は不思議そうな顔をしながら承諾した。

「あっこれ!今あがっている分です。」

「ありがとう!あとこれ僕の名刺」

男は懐から名刺を取り出し正人に手渡す。



エリアマネージャー

水野真一



そう名刺には書かれていた

「あっ自分なにもないっすけど…」

「いやいいよ!もしかしたら朝霧君に連絡するかもしれないから今度少し話そう。」

「はい…。」

ちょっと驚いた表情で正人はキョトンとしていた。

「それじゃまた!店長…ミーティングしましょうか。」



それから数日後…

水野真一から連絡が入り
俺の職場はあっさりと確定した。

どうやら暇つぶしで作っていた資料が認められたらしい。
なんとなく自分の思ったことを書き出しただけの資料が
なぜ認められたのか不思議でしょうがなかったけど
特にやりたいこともなかったのでその誘いに二つ返事で返した。



美国は喜んでくれるかな…?

電話をとりだし美国へ…

「あっ美国?俺だけど今から会える?
ん?OK!わかった!近くまで迎えいくわ!」


あたりはうっすらと暗くなり街灯がつきはじめた静かな住宅街を
二人はゆっくりと歩いている。

「どうしたのなにかあったの?」

「ああ…なんかさ俺…就職決まったっぽい。」

その言葉を聞いた美国の顔は驚き目を真ん丸くしながら

「えっ正人…決まったの?えー嘘?本当?」

「こんなこと嘘いってどうすんだよ!そんなに驚かなくたって…」

想像以上に驚かれてとまどいをかくせない正人

「そっかそっか!決まったかぁ!」

「嬉しいか?決まって?」

「うんうん!そりゃ嬉しいに決まってるよ!だってあの正人がだよ!」

ニコニコしながら美国は少し安心した表情を浮かべ正人の腕をグイっと
引っ張った。

「でもさ…俺が暇つぶしで作った資料で決まっちゃうなんて信じられないって!」

「あたしさ…ちょっと不安だったんだよね!正人最近付き合い悪かったしさ
でもちょっと安心した!もしかしたら本当に目覚めちゃったのかもね!」

空をみつめながら嬉しそうにしている美国の顔をみて正人は少し微笑んだ。

「そんなに嬉しそうな顔するならもっと早くしとけばよかったかもな。」

美国は背中をポンと叩き
「そうそう!これからあたしのためにしっかり働くんだぞ!」

「おいおい!なんでお前のタメなんだよ!」

「あはは」

二人で楽しそうに歩く夕暮れ時の住宅街
美国の笑い声がこだましていた。



今思うとこのときが一番幸せだったのかもしれない…

©<コウ>_2018.(RSS/管理/提供:AL2)
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