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チェンジオブライフ(完全版)

チェンジオブライフ

第11話 自信


最初はわからなかったけど 
なんだよ 少し考えたら こんなもんかよ…

へへっ 楽勝!

ガヤガヤとどよめく社内に佐々木が戻ってきた。

「どうしたんだい?朝霧君にアドバイスなんて教えなくていいんだからね。
君達は君達の仕事を…」

「いえ違うんです。朝霧君…すごい…です。」

「ん 仕事のできないっぷりがかな?」

嫌味ったらしく言い放ったその言葉は次の瞬間驚嘆した顔に変貌した。

「あ 佐々木さん コレ 終わりましたよ?」

「え バカな…こんな早く終わるわけ…」

佐々木は信じられない顔をしながらマジマジとデータを確認する。

「そんな…完璧だ…。」

あっけらかんとした顔で見つめる正人を
我が目を疑うかのようにみる

「や…やるな朝霧君。ま…まぁこのくらいやってもらわないとね…」

認めたくないが認めざるおえない結果がでたために反応が乏しい。
しかし正人は気にすることもなく

「あ なんか ミスがあったので修正しときましたよ?」
と追い討ちをかけた。


その言葉に佐々木は動揺した。
彼の高いプライドに一つの傷をつけた。
そう正人に渡した書類は佐々木が作成していたのだ。

「こ…これはボクが作った書類じゃないからね」

苦し紛れの嘘をつくと悔しそうな顔をしながらスタスタと立ち去ってしまった。
佐々木の姿が消えるやいなや社内では賞賛の声があがった。

「やるなぁー新人!!あの佐々木さんを退かすとは!!」

「いやーやる気なさそうとか思ってごめんな 見直したわ!」

「え…そんなことないっすよ…なんか 運がよかったみたいで…」

少々照れながら答える 正人
そう 正人はあまり人から褒められたり尊敬されたりしたことがなかった。

それが正人にとってすごく嬉しく新鮮だった。

驚かれる喜び 褒められる喜び 
彼は仕事をして始めて楽しいと感じた瞬間だった

「まるで 別人みたいだったね」

そう美穂がつぶやいた
その言葉に正人は反応する

「え そんなに違ってました?」

「うんうん。頭痛がきた直後からまるで人が違ったみたいだったわ」

頭痛がした直後…そう確かに正人の中で何かがはじけた

自分が何をしなくちゃいけないか判断でき
効率的にそしてあらゆる問題が簡単に見えた
多少 危惧したが正人はかまわずにこういった

「いやぁ 自分 何故か頭痛がするとめっちゃ冴えるんすよ」

「おお!そいつはすごい!頭痛がするとさえる男か」

社内に笑いが響く

「商品開発部でも活躍できそうだな。頭痛のたびに開発できたりして。」

冗談まじりにいった社員の言葉だが
後々 彼は恐ろしいスピードであらゆることが完璧になってくることになる。

謎の頭痛と共に何かを得て そして気づかないように
ゆっくりとゆっくりと何かをなくしていく

その顕著なる例が早速 昼食に現れる

やっと昼か… そういえば美国の弁当楽しみだな…

机の上に弁当を広げ 中に一枚のカードがあった

なんだ?これ…

『お仕事お疲れ様 今日はなんか気合はいっちゃって
正人の好きなものいっぱいいれといたよ!
がんばってね 美国』

それを見て赤面する正人 
ったくなんだよ あいつ。手作り弁当でさえ照れくさいのにさ…
照れながらも嬉しそうに弁当箱を開く
しかし 開いた瞬間 正人の顔は変わった。

なんだよ…嫌いなものばかりじゃん…

嬉しい顔は一瞬でかわり ため息をついた

あいつオレの好きなものわかっているはずなのになぁ

そう想いつつも残すのも悪いので
正人は仕方なく箸を進める

どうやら「味覚」に顕著とした変化がきたらしい

正人は少し前に自分の味覚の嗜好が変わったことをわかっていた
しかし今はその変わったことすら忘れてしまった。

©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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