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アンダーグラウンド第一章

アンダーグラウンド1-12

アンダーグラウンド 第1章-12

宮園秀樹 23歳
家族構成は 父 母 の三人家族 兄弟はいない。
特に 問題もなく おそらく 周りからみれば 普通の家庭。
これといって得意なものも苦手なものもなく成績も中の上。
小学校 中学校と 普通に周りと同じように過ごしてきたが
高校に入る頃には 少しずつ今の環境に疑問を抱き始めていた。
いや 今思うと高校よりも前から疑問を抱いていたのかもしれない。
全ての能力 体力 知力等が平均した力を持っていたかわりに彼には特別突出してるものがなかった。
それが 知らないうちにコンプレックスになっていき
いつしか 特別な才能というものに憧れ抱くことになる。

周りと一緒。
それが 普通。
秀樹にとってその言葉はすごく嫌な言葉だった。
しかし特別にやりたいことや 夢もなく自分の才能や能力がひどく平均的なことに嫌悪をいだいていたが 自分の才能に気付くことができないジレンマに悩んでいた。
決して表面上誰にも気付かない心の奥底で…。

「どうしてオレには何も突出したものがないんだ?」
「オレを普通というカテゴリーでまとめるな!」
「絶対に自分にだけしかない才能や可能性があるんだ」
秀樹の心の声はいつしか叫びとなり彼の心を少しずつ蝕むことになる。

親のいうことにも疑問を感じ始める
「いいか?社会にでるまでに いい高校 いい大学 いい職場
これさえ守れば父さんみたいに幸せになれるんだぞ
これが普通なんだ。 社会のルールなんだぞ。
いい加減なことをしてたら世間に相手にされなくなって惨めな人生を歩むことになるんだ。」
秀樹から見たらその父親のいうことは決して間違いではないが気持ち悪かった。
「ああ オレもこの人みたいに何もないまま『普通』という平凡な人生を歩むことになるのか。」
「幸せってなんだよ?」
秀樹からしてみれば 一回きりの人生なのに同じようなレールを歩むことに嫌悪した。
その頃から彼は存在価値という言葉の意味を気にし始めた。

人が生まれたからには 絶対に誰にも負けない 突出した何かがあるはずなんだ。
それに気付かないで一生を過ごし生きているのに死んだような生き方をするのは嫌だ。
普通ってなんだよ!
世の中には 足が早い奴 頭がいい奴 野球が上手い奴 それぞれ突出した才能があって
それに気付いた奴はさらに自分を磨き成功してきてる。
気付かないで諦めてきたやつが 「普通」というひどく曖昧なカテゴリーで区分され世間の大半がその道を歩いていることに人は安心して 
夢を捨て 諦めさせ 才能を開花させる前に芽を摘み取り
成功したものは賞賛され 失敗したものには罵声を下す

何も挑戦もせずに諦め その敷かれたレールをあたかも 自分の意思で選んだように言い聞かせ
「危険を冒してまで夢など幻想的なものよりも安定してるほうがいい」
それが 一番正しい答えだと 親は子に言い聞かせ 教師は足並みそろえるために杭を打ち
社会という仕組みにいいように使えるように洗脳してるんじゃないか…と秀樹の精神は徐々に歪みはじめる。

「それが当たり前だろ」
「このくらい普通だべ」
周りの友人等が使う言葉。
そのようなやりとりが普段の生活では当たり前の会話。
腐った社会が決めた絶対的ルール
違反者はすぐさま「馬鹿」「変人」「おかしい」
このような言葉で蔑まれる。
世間体という目が秀樹をさらに苦しめていた。
普通は嫌だ でも社会にはじかれたくない。 
この二つの双極する考えが秀樹の本能に直接訴えかける。
しかし考えても考えても試しても試しても自分の才能に気付けなかった。
いつしか秀樹も心のどこかで諦めたのか
はたまた 今までそのような環境で育ってきたためか
普通という生活の中で過ごすことになった。
それまでの考えは心の奥底に封印するかのように
普通に学校に行き普通に恋をし普通に友人と過ごし…
答えのない考えを忘れるかのようにその無駄な時間を過ごすことになる。
秀樹もまた自分という可能性を諦め そのレールの敷かれた道を歩もうとしていたのかもしれない。

それから心に疑問を多少抱きつつそこそこの人生を歩むことになった。
しかし ここで奇跡が起こる。
秀樹は初めて気付いたのだ。自分の才能を…。
そして思う。

才能というのは全て環境やきっかけタイミング全てが運命なのかもしれない。
ある日突然目覚める出来事が起こったのだ。

それがアングラ周辺で起こったあの時の出来事。
眼前で彼女が殺されたあの日から秀樹の奥底に眠っていた何かが目覚めようとしていた。
今まで心に封印していたものが解放されたように。
彼女が殺され親友 友人だと思っていた人間の秀樹に対する本音。
そして アングラ周辺を調べはじめたこと。
銃を手に入れ初めて引き金を引いたあの時。
秀樹の中で 全てがはじけた。
産まれたら誰にもあると思われる才能
凡人が才あるものへと覚醒するとき 秀樹の中であるひとつの答えがでた。
眠っていた細胞が目覚めたかのような不思議な感覚。
歓喜の震え。
そう秀樹の才能とは「殺す」という能力。
おそらく普通の生活をしていたら一生目覚めなかった才能。
「アングラという存在」「彼女の死」「友人の裏切り」「そして現状の生活との別れ。」
全てのタイミングが重なった運命の日。
世間からみたらロクでもない才能。
きっとこのような才能ならいらないという者がほとんどだろう。
しかし秀樹は歓喜した「普通」というカテゴリーからはずれたことに…。
「この腐った世の中は俺の居場所ではないんだ…俺の居場所はきっと…」
「日常」という安全な場所との引き換えに彼は才能に目覚めた。
吐き気がするような日常との別れ
歪んでいるのはオレなのか?
それとも自分の可能性に気付かずそのタイミングに恵まれなかった民衆か?
そして思う
「もう 死んだように生きなくていいのかもしれない」
23年の人生を経て宮園秀樹は初めて産声をあげた。
今の彼にはもはや悩みがない。

「アングラにきっと答えがあるはず」

あの 親友を殺った日から数日後 秀樹はアンダーグラウンド内部へと向かうことになる。
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