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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-3-16

アンダーグラウンド 第2章-3-16

秀樹の言葉の一つ一つには妙な力が宿っていた。
それを本能的に察知する男達の顔は3対1という状況にも関わらず恐れ体を萎縮させる。
そう 秀樹の言葉には嘘も脅しもなくまぎれもなく本当の言葉。
もし仮に秀樹と同様の覚悟を持っていたとしたらその言葉の力も押し返し状況は多少変わったのかもしれないが…。

その怯え後ずさりする男達の顔を不敵な笑みを浮かべ近づく秀樹。
その空間を圧倒的 力の差で支配する。
そして秀樹はふと名案を思いついた。
「なぁ お前達…お前達三人は親友なり友達という関係か?」
「あ…ああ そ…それがどうした?」
男の一人がそう答えると秀樹はフフンといった顔つきをした。
「そうか そうか じゃあ 俺がお前達にチャンスをやるよ。」
「チャンスだって?」
「ああ 簡単なテストだ。 ただし そのチャンスを活かせるのは一人だけだけどな。」
「な…なんだよ それって…。」
恐る恐る聞く男の顔はもしかしたら助かるかもといったわずかな光に顔を緩めた。
「殺しあえよ…。」
その言葉に男達の顔は再び凍りつく。
「ちょ…殺しあえって…」

「そのままの言葉さ…。お前達は今から殺しあうんだ。 その中で生き残れば助けてやるよ。
さぁどうする?一分時間をやるよ…。ただし一分後何も起こらなければ
俺がお前達に死よりも後悔する生かし方をプレゼントしてやる。」

「そ…そんなこと…」

「変わらないだろ?お前達は今まで何人もの人間を殺してきたんだ。快楽のために…
それが他人か知人かの違いにすぎない。ほら 大好きな殺しだ。
生きるために殺しあえよ!」

男達はお互いの顔を見つめあう。
この絶望的な状況で最悪自分だけは助かる 生きて帰れるといった希望。
限界近い精神状況の中での選択。

「さぁ いくぞ…スタート。」
秀樹は時計を見始める。
なかなか動かない三人の男の姿を見ながら10秒ごとにカウントしていく。
「残り50秒…」
男達はお互いを探り合っているがまだ動かない。
時計の針は徐々に進む。
「40秒」
このカウントが終わるとき 何もなければ 三人とも秀樹に殺されはしないが一生普通の生活などできないほどの重傷を負う。
しかし 殺してしまえば 少なくとも自分だけは今までの生活に戻れる。
その葛藤の答えをだすにはあまりにも短い思考時間。
「30秒…」
銃を構えなおし 安全装置を解除した秀樹。
そして 20秒を切ったとき 男の中の一人が動き出す。


「お…お オレは オレは死 死にたくねーー!」

そういうと男はサバイバルナイフを取り出し仲間の一人に向かっていった。
「あ……マ マジかよ…」
「あ あはははは お お前ら 死ねよ!!」
そしてナイフは男の腹に突き刺さった。刺された男は膝をつき倒れこむ。

突き刺した男の姿を見ていた男も堰を切ったかのように道に落ちてた石を頭に投げつけた。
「お お前こそ死ねよ!!」

その姿を見た秀樹は目を大きく見開き 
まるでこうなることを予想していたかのように心の中で笑った。

見ろよ…。
これが人間の本質だ。
親友?友達?笑えるだろ?
こんなに簡単に崩れやがった。
今まで数百時間もかかって築きあげてきた男達なりの「信頼」というものは一分とかからず壊れた。

改めて秀樹は再確認した。「信頼や友情なんて所詮この程度だ。」
自分のためならば裏切りそして殺しあう。
そこに自己犠牲という文字はない。
自分が助かるために 自分だけのために奴らは殺しあう。
人は急所をつかないかぎりなかなか死なない。
お互いの体が壊れ そして心は壊れもしも全員生き残っても決してもう元には戻れない。

そして秀樹は思った。
このテストの正解はおそらく三つ
①死を覚悟して三人で俺を殺しにくる
②死を覚悟して三人で逃げる
③自分の体を犠牲にして二人を逃がす

半端者に①も②もない。
最悪お前達に本物の友情とやらがあったなら③はあったかもしれない。

三人の破滅の殺しあいはしばらくたった後 ケリがついたようだ。
ピクピクと地面に倒れている二人
そして血だらけで今にも倒れそうな男が一人立っていた。
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