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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-4-17

アンダーグラウンド 第2章-4-17

「はぁはぁはぁ…」
荒い吐息が静かなアングラの空間にコダマする。

「まだ 生きてるじゃないか…」
秀樹はタバコを吸いながら相変わらずの口調で言い放つ。

「…ほら トドメをさせ」
そういうと自分の持っている拳銃をその男の前に投げ出した。
地面に無造作に投げ出された拳銃を倒れた男達は見つめ続ける。
そして その拳銃を拾う姿を「頼む 撃たないでくれ」といわんばかりの目で懇願している。

男はしゃがみこみその拳銃を静かに拾った。

「引き金を引くだけだ…さぁ 自分が助かりたければ その地面に転げている物体と撃て」
フーっと煙を吐きながらその男の挙動を観察する。

男はその銃を握り締めうつむきながらポツリとつぶやきはじめた。
「…ぶ お…えのせいだ…」
「全部 お…えのせいだ…」
「こうなったのも全部お前のせいだーー!」
男は声を荒げながら 銃口を秀樹のほうへと向けた。
秀樹はまるで その男が こういう行動に出るとわかっていたかのように特に焦った様子もなく冷静にその姿を見ている。

「俺のせい?何を言ってるんだ?
こういう結末に至ったのも全て これはお前達が起こした行動だぞ?」

「う…うるせーー… あの時 殺してれば こんなことにならなかった…」

「わかってるじゃないか…。 今 この状況になることは 俺をあの時生かしておいたことを…。」
「そして お前達はあの時の俺にこういった。絶望をかかえながら生きろ…と。」
銃口をむけられてもピクリとも動かず話し続けていった。

「お前達は俺を生かし そして覚醒させてくれた。残念だったな。
絶望どころか希望が溢れ出てきたよ。」

「こ…殺してやる あひゃひゃ お…俺に銃をもたせたことが失敗だったな。」
傷ついた体を震わせながら秀樹へとまっすぐ銃を向ける。
それすらも無視しながら秀樹は珍しく話続けた。
「物事の始まりは全て ある結末へと向かう。そして お前達は俺を生かした選択をした。
残念…お前達の選択は失敗に終わる。ただそれだけだ…。」

「うるせーーーー!お前が俺に銃を渡したことがなによりの失敗だ! 
そしてその銃を使いお前を殺し俺の失敗の精算は完了する!はははは…」
男は全ての力をその引き金に込め秀樹へ向かい撃った。
「死ね!!」
しかし銃弾は秀樹へとは行かず違った方向へとそれていった。
タンタンタンタン とありったけの弾を打ち続けるが当たらない。
「くそくそ ななななんであたらねーーー!」
「お前にはそれは扱いきれない…残念だったな…。」
秀樹は懐から隠し持っていた銃をとりだし男にめがけて撃ちはなった。
銃弾は男の足にヒットした。
「うわぁぁぁぁぁ」
うずくまるその姿を見ながら
「素人や才能のないものが銃などもっても当たるわけがない。」
再びタバコに火をつけながら ゆっくりと男の前に立ちふさがった。
「そして お前はルール違反をした。誰が俺を狙えと言った?せっかく助かったのにな?」
それと同時に一発 男の頭へ銃を撃ちこんだ。
その姿を見ながら ピクピクと倒れこんでいる二人の男は涙を流しながら体を震わせている。
「生きたいか?」
秀樹は男の髪の毛を掴み上げ問う。
コクコクと男は二回頷いた。
「非常に残念だが ルール違反がでてな。もうダメなんだ。それに…」
秀樹はそこで話すことをやめた。

それに…お前は俺の彼女を無残な姿で殺した。仇はとらせてもらう。
そう言おうとした。

どうやら秀樹にもまだ人の心が残っていたらしい。
少なからず秀樹の彼女は秀樹の理解者だった。
どこか影があった秀樹に彼女は生前尽くしていた。
唯一 秀樹を裏切らなかった彼女への弔いの気持ち。
きっとそれが今まで秀樹がこの男達を執拗に追いかけていた理由だったのかもしれない。

色々な想いを込め
最後にこういった。

「さよならだ…」

男達に向かい二回 引き金を引いた。

ふーっと息をいれ立ち上がった。
「これで全てにケリがついた…。いや 始まっただけなのかもしれないな…」
そうつぶやき秀樹は自分の拠点へと帰っていった。
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