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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-8-21

アンダーグラウンド 第2章-8-21

流れ出る汗 心は冷静に保っているはずなのに体は嘘をつけないらしい。
秀樹は冷静に分析した。
自分を客観的視点で見つめなおすことで現状を把握しようとしていた。
あの景色を見つめていた余裕のある現状から一転して追い込まれる状況。
自分の慢心。
そして 今 自分を狙ってきている男 真咲 京と自分との比較。
しかし 冷静になればなるほど体からは 大量の汗が流れ落ちる。
確実に自分が狩る側から狩られる側に回っていることを理解した。
理解と同時に震えが秀樹を包む。
「く…くそ 勝機が全く見つからない…」
体を低く地面につけ スコープを覗きながらボソっとつぶやいた。
ここから 真咲がいるポイントまでは距離200M
秀樹はここに昇るまで なるべく真咲がいるビルから目を離さずに昇りついた。
大丈夫 まだ 奴は出てきていないはずだ…。
出口付近に照準を定め 
ゴクリとツバを飲み込み一切余所見をせずに見つめ続けた。
「早く出て来い 早く…殺してやるから…」
10分
20分…
時間は流れ続ける。
1分が長く感じる…
常に一定の速さで時間は流れているはずなのに長い…
1分が10分くらいに感じる。
一向に出てくる気配を感じないことに焦りを覚え始める。
それから一時間が経過した。
それでも出てこない真咲 京。
ギリギリの緊張感の中 人が集中力を長時間保つのは難しい。
徐々に徐々に削れられる精神力 それと同時に体力の消費も激しい。
吐く息が少しずつ荒いでくる。
まばたきの回数が多くなる。

秀樹は元々 タイプ的には近~中距離メインの射程が得意な人間なのだ。
恐らく どうしようもない危機から武器の選択を間違っていることに本人は気付いていない。
動く気配がない状況が
静寂とともに2時間を経過しようとするころ秀樹の集中力は限界になっていた。
人は集中力がなくなると次第に散漫になっていく。
秀樹もたとえ殺しの才能があったとしても超人ではない。
二時間たっても変化のない状況
初めて追われる立場になったストレス
そのひとつひとつが秀樹の体を蝕んでいく…。
「もしかして…諦めたのか?」
集中力の限界は思考すらも歪ませる。
都合のいい解釈を脳内にめぐらせる。
しかしよく考えてみればわかるとおり自分よりも劣っていると思う人間を逃がすわけがない。

苦しい
この地に来て初めて味わう感情。
狙っているはずなのに狙われているこの感覚は全てを狂わせた。

そして遂に秀樹にミスが発生
「いた あれか!?」
狙いを定め引き金を引く。
倒れ落ちる男
しかし黒い服を着た男は良く見ると別人…。
そう 秀樹は自ら自分の居場所を提供してしまったのだ。

「し…しまった…。」
二時間を越える待ちの状態は今の秀樹にとっては限界だった。
スナイパーのミスは一度たりとも起こってはならない。
居場所がバレル=死なのだから…。
秀樹は体を起こし急いで場所を変更しようと振り替えった時
かつてない恐怖に襲われた。

「あれ?移動するんですか?」

そこにはニコリと笑う 真咲 京の姿があったのだ。
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©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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