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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-9-22

アンダーグラウンド 第2章-9-22

全てが終わったと思うには十分すぎる状況だった。
何故 俺の目の前にこいつがいるんだ?
なんで笑っているんだ?
一体 いつの間に………。
瞬時に様々な思考が脳裏をよぎったがただひとつ言えることは
もはやなす術はないという絶望的状況。
死の覚悟はいつでもできていた。そうアングラに入る以前からずっとずっと…。
しかし人間というものは心で覚悟していても体…そう、細胞が死を拒絶する。
そして死を拒絶しようと体が自然と思考とは別に動く。
真咲 京を見た瞬間 
絶望と同時に最後の抵抗を試みた。
懐にしまったハンドガンを取り出し真咲 京にめがけて放った。
しかし 真咲はそれを予想しているかのように右に飛びかわした。
サッカーのPKと同じようにキーパーはキッカーがボール蹴る瞬間に予測し動かなければ
キャッチできない。
まるで秀樹の思考を熟知しているかのように軽やかに身をかわす。
そして瞬時に間合いを詰め 秀樹の右手を掴む。

「はい チェックメート」
ニコっと笑いながらもその掴む手は力強く握り締められていた。
「ぐ……くそ…」
その華奢な体のどこからそのような力があるのだろうと思った秀樹だがその力に耐え切れず
遂に握り締めたハンドガンを地面へと手放した。
ガクっと膝をつき地面を見ながら
「さぁ…さっさと殺せよ…」
その姿を見た真咲はしばらくの間をおいた後ゆっくりと口調で話し始めた。

「合格です」

「は?」
秀樹はキョトンとした顔で真咲を見上げた。
「合格ってどういうことなんだよ?あんた俺を消しにきたフィクサーって奴じゃないのか?」
「あはは 何を言ってるのかな?僕はスカウトって言ったじゃない。」
「スカウト…合格?なんなんだよ あんた…」
意味のわからない言葉を並べられて秀樹は混乱していた。
「意味わからないかい?言葉のままなんだけど。まぁ いいや説明するよ。」
真咲は秀樹の手を放しポケットに手をいれ話しはじめた。

「君を真のアンダーグラウンドへと招待するために僕は来た。」

「し…真のアンダーグラウンド?」
秀樹にとってその言葉は衝撃的な事実を突きつけられた。
「そう…。真のアンダーグラウンド。」
今までこの東京という地域全体がアンダーグラウンドの全てだと思っていた。
真のアンダーグラウンドだって?じゃあ 一体ここはなんなんだ。
無数の疑問が秀樹の心の中で渦巻く。

その心までも見透かされたかのように真咲は説明していく。
「一般ではこの東京無法地帯のことをアングラと呼称しているけど本当の由来はね。
もっと違う意味なんだよ。僕はそこへ連れてくための水先案内人ってとこかな?」

「い…一体 アングラってなんなんだよ…。」

「ふふふ それはこれから知ればいいよ。
もちろん拒否権は君にない。拒否してもいいけど今すぐ死んでもらうことになるけどね。
今回の敗北で死を選んでもいいけど知りたくないかい?アングラのこと。」

信用するな。ここでは全てのものを敵と思え。
そう自分に言い聞かせてきた秀樹だったが真咲 京の言葉に嘘は感じなかった。
もし 嘘だとすればこんなまどろっこしいことせずに殺してきてるはず。
だからなのかその言葉を素直に受け取ることができた。
そして自分が一番知りたいと思ったことの真実へと近づけるなら今はその言葉を信じてみるしかないと思った。
いや 信じてみるというよりも もはや先ほど真咲が言ったように拒否権はない。
しばらくしてから秀樹は

「わかった…。あんたについてくよ。」

真咲はいつものようにニコニコしながら秀樹の手を取り
「改めまして スカウトの真咲 京です。 よろしく。」
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