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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-10-23

アンダーグラウンド 第2章-10-23


真咲 京の後を着いていきながら秀樹はいくつか質問をしてみた。
「なぁ なんで俺をスカウトとやらをしにきたんだ?」
「君が有名になったからかな。個人的にも興味があったし。」
振り向かず歩きながら京は話し始めた。
「あ そうだ 君のことヒデって呼んでもいいかい?」
「あ…ああ それは別にいいが…。」
「そう うん ヒデ ここではね決して
名前は売っても顔は売ってはならないことを覚えておいたほうがいい。
つまり 目立たずに目立てってことさ。」
「目立たず目立て?だって顔を売っておかないとザコがどんどん襲ってきて面倒じゃないか?」

「甘いね。
人ってのは確定要素があるものよりも不確定要素があるほうが心理的に恐怖を覚えるものさ。
現にヒデも噂で聞いたことあるだろ?
ここのフィクサーと呼ばれる存在について…。」

京の一つ一つの言葉にはなぜか説得力があった。
このアングラに来て初めて耳を貸せる相手に出会った…そんな気がした。
フィクサーの存在
このアングラの唯一の支配者
正直な話 出会ってみたいがいるのかいないのかわからない存在。
秀樹の中でのモヤモヤが消えない。
「ふふふ そうそうその顔」
少し振り向いて秀樹の顔を見て京は笑みを浮かべる。
「彼の存在はもはやこのアングラでの都市伝説のようなものさ。」
「彼?男なのか… あんた会ったことあるのか?」
「ん?うん まぁね。こう見えて僕はアングラでは下層の人間だしね。」
「下層?」
また一つ秀樹の中で疑問が生まれた。
「そう下層…。アングラの最深部のことさ。君の知らないアングラのね。
ちなみにここはアングラ上層 僕たちの中ではエントランスと呼ばれるところ。入り口ってことさ。」
「入り口…。」

「そ 入り口。ヒデが知ってるアングラっていう
この場所は本当のアングラを隠すためのカモフラージュのようなもの。
本当のものを隠すためのスモーク。
この上層に住んでいる住人は生きる盾さ。
正直な話 なぜスカウトをするかという理由の一つでもあるんだよね。
君みたいにこの上層では敵がいないくらいの強さを持って上層の住人を殺しまくられると余計な人間が出入りするようになるからね。」

「ということは 京みたいな強い奴は 
スカウトされて真のアングラという場所にいるということなのか?」

秀樹は急に今までの自分が恥ずかしくなった。
この上層 エントランスで偉そうに力を見せ付けていたことに…。

「そうだね。スカウトに気に入られればきっとそこにいるか 
もしくはスカウトに始末されているかのどちらかだね。」

「な…なぁ アングラって一体なんなんだ?」
珍しく秀樹は人に質問をし続ける。

「最後の居場所かな…。ここではいかなる人間も受け入れる
社会に絶望したもの 外の世界では犯してはいけないことをしたもの。
恐らく君もそうだと思うけど人の数だけ理由はあるさ。
このアングラの存在の謎…それはヒデが自分自身で追求していくしかないんじゃないかい?
ここでは誰の言葉も信じたらいけない。
真実っていうのは自分で見て感じて経験したことが全てさ。」

「今 話してくれていることも信じられないのか?」
「ふふふ それはどうかな?ただひとつ本当のことは君を今から真のアングラ。
中層ベルトラインに招待することは確かだけどね。」

そして京は足を止め上を見上げた。
そこにはかつて首都の電波塔とされていた東京タワーが建ちそびえている。
もう何年も使われてなくところどころにボロがきはじめている。

「東京タワー…」

「これから進む道がヒデにとって天国になるか地獄になるかは君次第さ。」

「さ!行こう。」

京はタワー正面の扉を開き中へと進んでいった。
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