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アンダーグラウンド第二章

アンダーグラウンド2-13-26

アンダーグラウンド 第2章-13-26

真咲 京に言われるがまま乗ったエレベーターはどんどんと下降していっている。

「地下だって…?」

「そう地下。ヒデ 何故この無法地帯がアングラと呼ばれているかわかるかい?
外界の人間は犯罪者がこの地帯に潜りこみ隠れる 
いつしかそれをアンダーグラウンドと称し始めたが違う。
真のアングラは字の如く地下にあるんだ。」

「この下に一体何が……。」

すでに自分が理解できる範疇を超えているこの状況。
真咲 京にとっては このいまある状況が普通だが
秀樹にとってはすでに普通ではなかった。
しかし確実に下降していっているこの感覚。
一体今 どのくらい地下に潜っているのかすらもわからない。
そう考えている姿を察して真咲は説明をはじめていった。

「今から見る光景は全て本物さ。今 僕達は地下2000m地点へと向かっている。
何故 このような仕掛けがあるかとか そういうことは今は答えられない。
ただ 確実にそれはそこにあるまぎれもない事実ということだけ覚えておいてほしい。」

エレベーターが止まり扉がゆっくりと開いていった。
カツンカツンと細い通路を歩き その先に光が見える。
真咲はその光の先に一歩踏み入り振り返った。

「ようこそ 宮園秀樹君 ここが真のアングラ 中層 ベルトラインです。」

想像を絶する光景だった。

「こ…これは……。」

その光の先にあったものは巨大な都市郡
東京が地下に完全再現された完璧までの都市だった。
この入り口の左右にはその都市郡を囲うように濁ったシルバー色で住居のような入り口が無数あり目の見えないほど長く囲われている。
その層がおよそ5層つまり五階建ての住居郡がその中心部にある都市を綺麗に囲っているのだ。
そしてなにより驚いたことが天井には空がある。
雲が動き太陽らしきものがあるのだ。

言葉にならなかった。ただただ目を丸くするしかできない。
「す…すげぇ ここ地下な…んだよな……。」

「そう 地下2000mにある都市アングラ。」
「な…なぁ 空はどうなっているんだ?」
「ホログラム立体映像さ。でもね おもしろいことにここは雨も降るし夜もある。
すごいでしょ?」
「あ…ああ…。」
感嘆の声しかでない。この現代科学で果たしてここまでできるものなのだろうか。
ますます 疑問が浮かぶ。この巨大な地下都市の存在。
なぜこの東京にこのような都市があるのか。

「あはは ますます疑問になったでしょ?」
真咲はクスっと笑った。
「ああ わからないことがますます増えた。」
「知りたい?」
「そりゃぁ 知りたいな…。」
人が本当に感動すると言葉がでない。でてもチープな回答しか頭に浮かばない。

「じゃあ ヒデ 全てを知りたければ生き抜いてね。
誰もが感動するこの光景だけど
ここに住む住人は皆 上層とは比べ物にならない者ばかりだ。
安心や慢心は即死するから気をつけてね。ここは人を殺すことで成り立っている社会さ。
上層の無法とは一味違った無法地帯。
様々なルールはヒデ自身が肌で感じて覚えていってね。」

「あ…ああ…。」
確かに感動の景色とは裏腹に張り詰めたような感じがビンビン感じる。
それは上層とは違った緊張感がある。
秀樹は少し体が高揚した。ここで ここで自分の全てを試すことができる。
この建造物の存在意義など数々の疑問があるが
それ以上にきっと自分はここに来るために今まで生きてきたのだろうと
なんとなくそんな感じがした。

「そうそう ヒデ これを…」
ポンと秀樹に向かって何かを投げてきた。
受け取り それを開いてみると モバイルのようなものだった。

「これは?」

「これはアングラの住人全員が持っているID兼情報ツールさ。
君が死ぬと同時にこれは自動的に破壊される。
試しに開いてみなよ。」

言われるがままに秀樹はモバイルを開いた。
液晶が自動的に起動し画面には

<ようこそ ルーキー アングラベルトラインへ>
と表示されその下にこのツールの使いかた等が添付されていた。

「このツールにはその日の死人リスト ターゲット等 様々な用途があるからしっかり覚えておくようにね。
今日 ヒデがこのアングラに来たことは全員に情報が送られる
まぁ 顔はでないけどね。
とりあえずヒデが最初にやらなくちゃいけないことは自分の居場所をつくることかな?」

そういうと真咲はスタスタと歩き始めた。
「ヒデ 僕とはこれでお別れだ。僕にもやることがあるからね。
次に会える日まで生きているんだよ」

いつもの笑顔で秀樹に微笑み歩き始めた。

「あ あと これは助言。ヒデは殺気が強すぎるからね。殺気は殺る瞬間だけでいい。
じゃないとここじゃ 一発で君の居場所を悟られるよ。
さっき僕が君の居場所がわかったようにね。ここの住人は こと殺気に関しては
君と同じかそれ以上に敏感に察知できるものが多いからね。」

「ああ…わかった…よ。」

真咲の進言を素直に耳を傾けている自分が信じられなかった。
しかし 真咲のいうことに今のところ間違いはない。
嘘も騙しもなかった。
本当に自分をテストして自分を中層に招待し
それがいいことだったのか 悪いことだったのかわからないが
秀樹は知らず知らずに真咲を認めていた。

視界から消えるまでずっと真咲を見ていた。
秀樹の中で一つ目標ができた。

真咲 京を超えること

生かされたという事実を払拭しなければならない。

秀樹は一人この広大なアングラ中層 ベルトラインを歩きはじめた。


今思うと宮園秀樹がこの地に踏み入れてから全てが動き始めたのかもしれない。
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