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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド3-2-28

アンダーグラウンド 第3章-2-28

「なんだ…あんたは…」
秀樹は銃を突き出し男の容姿を確認した。
フード付の緑のアーミーコートを身にまとい髪は少しクセがかかった短めの無造作ヘア
年は少し上に感じる。
日本刀を握り締め 一見 隙だらけに見えるがよくよく見るとまるで隙がない。

「おいおい チャカしまえよ!殺りあう気はねーよ!」

「どうだか…」

全く持って殺気も感じないのはわかってるが
やはり真咲 京との出会い以降 逆に殺気のない男ほど危険ではないかという警戒心はあった。

「そんなにいつもピリピリしてたら疲れちまわないか?
ったく これだから ルーキーは… そんなんじゃ ここじゃ生きてけないって」
男はそういうと酒を一口飲み
「きまぐれの親切心で教えてやるっていってんだからさ 聞いとけよ 先輩のいうことは!」

「それで?」
秀樹は冷たくそう言い返した。
「あーもう 面倒な奴だなぁ 暇だから話でも聞けって 宮園 秀樹君。」
男はニヤっと笑いながら秀樹の名前を言った。

「なぜ オレの名前を…」
秀樹は少し驚いた表情をした。まだここに来て一時間もたってない。
それに誰ともあってないのになぜ…。

「どう?知りたくなってきただろ?なんでオレが名前を知ってるか?とかさ。だから な!こっちに来いって一緒に飲もうぜ。
マスター グラス一個 くれ。」
男はそういうと先ほど相手にもしてくれなかったマスターがグラスを一つ持ってきた。

「ま 座れって。」
男は席を進め秀樹を座らせようとした。
秀樹は警戒しながらも 何故 自分の名前を知っているのか?等 疑問に思い迷ったが座ることにした。

「サンキュ サンキュ オレ 高嶺 ユージっていうんだ ユージでいい。
喉渇いてんだろ。 まぁ一杯やれって。ここはオレのおごりだ。」
ユージはグラスに酒を注ぎ 秀樹に差し出した。
ここにくるまで結構 歩いて 正直 喉が渇いていた。
まぁ一杯くらいは付き合ってやるか と思い グラスに口をつけようとした時ユージは不敵な笑みを浮かべた。
その瞬間 秀樹の脳裏に瞬時によぎった。

ここはアングラ 信用と一番遠い世界
誰も信じるな 
欲望と慢心に負けたものが淘汰される世界

とっさにグラスを口元から放し地面に投げつけた。
それと同時に立ち上がり銃をユージの目の前に突き出した。

「てめー 毒 盛ってただろ?あの酒に!」

「……あーあ 失敗か」
ユージは残念そうにそうつぶやいた。
「大概の奴はひっかかるんだけどな…」

「てめぇ 殺す…」
秀樹は殺気をむき出しにユージを睨みつけ引き金を引こうとした。

「お客さん」
マスターが冷たく秀樹に注意を促したがユージは
「大丈夫 大丈夫。」と言いマスターを後ろに下がらせた。

「いいぜ?撃っても?ただし オレがお前の首を斬るスピードのほうがはえーよ?」
ユージの眼が鋭く光る。その殺気は全て秀樹に向けられた。
それは真咲 京の時と同じような圧倒的な殺気。
ユージの言うことは間違いない。恐らく自分が引き金を引く速さより速く自分を斬りに来る。
最悪のイメージを秀樹の脳裏に焼き付けるには十分だった。

「く…くそ」
またも自分よりも遥かに強い人間にぶちあたった。
どうなってんだ?この中層ってのは…こんなんばっかなのか?
でも でも
もう 負けたくねーんだ 誰にも…絶対に…
自分の意思とは無関係に震える手を無理矢理動かそうと秀樹は吼えた

「うぉぉぉぉぉぉ!」
それと同時にユージの持っていた日本刀の切っ先が秀樹の正面に突き出された。

「やめとけ 今のお前じゃ オレに勝てない… それに 言ったろ?殺りあう気はねーって!
それに毒なんか ハナから盛ってねー そういうのは趣味じゃねーんだ。」
ユージは刀を鞘に収め腰を下ろした。
「クソ…また助けられた…のか…」
秀樹は愕然とし腰を下ろした。

「そういうな…今のお前は きっと誰にも勝てねーよ。
だからこそ オレがお前にここのある程度のシステムを説明してやろうってわけだ。」

「なんで オレを……。」
少し悔しそうな表情をしながらユージを見た。

「なんとなくだ 一目見て個人的に興味がわいただけさ。運命ってやつ?」
少し笑いながらタバコに火をつけ
「とりあえず オレの話 聞いとけよな」
とグラスに酒を注いだ。
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