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アンダーグラウンド第一章

アンダーグラウンド1-2

アンダーグラウンド 第1章-2



彼女の葬式は静かに行われた。
自分の友人 彼女の友人等 式に参列した。
誰一人として秀樹を責めるものはいなかった。
淡々と進む 式 涙を流し最後の別れを告げる。
その中で秀樹は一粒の涙も流さずにその光景を見ていた。
親友の聡史が肩をポンと叩いてきた。
「いいんだよ 精一杯泣いてもさ…」
優しく声をかけてくれたが 本当に悲しくないのだ。
「ああ サンキューな…」
「俺達親友だろ?話しはいつでも聞くからさ」
聡史は高校での出会いでよく秀樹とつるんでいた。
気のいい奴ではあるが いつも自分を大きく見せようとする性格。
話していて退屈ではないが その自分を過大評価するところだけは気にいらなかった。
それでも こうやって気にしてくれる性格は短所以上に評価していた。

あの言葉を聞くまでは…
葬式も一通り終わり 少し落ち着いたところに
聡史とその友人二人が談笑していた。
秀樹は声をかけようとしたが その会話の内容を聞き耳を疑った。

「しっかし 秀樹もなさけねぇよなぁ」
タバコを吹かしながらゲラゲラと笑いながら話す聡史
「えーでも アングラに入ったんだろ?」
「よく あんなところ近づいたよな」
友人達も続けて秀樹の批判をしていた。
「まぁもしよ?もし俺が女と一緒に入って捕まっても助けたねマジで!」
聡史は余裕の表情で友人に語りかける。
「アングラが怖いっていってもさ 三人くらいならどうにかなるべ?」
「まぁ聡史のいつもの話しを聞いてればなんとかなるっぽいよな」
聡史はいつも 小さな出来事を大きくいい たまにウソをつき自分を大きく見せる。
「最悪 俺は彼女だけは助けるね 彼女殺されてまで生きたくねぇよなぁ」
「俺もいざとなったら死んでも助けるぜ!それが男ってもんでしょ?」
「だなだな まぁ秀樹もこれから生き恥さらしながらって感じで不幸だわぁ」
三人とも タバコを吹かしながら 秀樹にその光景をみられているとも思わず好き放題話していた。

その姿を見ていた秀樹。 心の中で何か壊れた気がした。
先ほどまで心配してくれたような顔をして語ってきた友人達…
本人がいないところでは まるで違う顔をしていた。
心の中で笑った。自分が少しでも今まで信じていたものが簡単に崩れた。
くくくく… なんだよ…こいつら…
友達?親友?なんだ そりゃ…
今までの付き合いも
励ましの言葉も
全て裏ではこんなこと言ってるような人間を友人だと思っていたことが悔しくなった。
それと同時に その姿の醜さと怒りが込上げてきた。

薄い…儚いな…所詮 形のない 心っつー見えない関係の脆さ
おもしれぇよ お前ら…特に聡史 お前 おもしれぇよ…
なら 同じ状況で やってもらおうか…本当に逃げないか 確かめてやるよ。

秀樹の心の中が黒く黒く染まるまで 時間はそうかからなかった。
いや 元々 こういう考えはあった。ただ それが アングラとの接触により表面化されていった。

秀樹は何も知らないふりをして聡史達に近づいていった。
聡史たちは 少し焦った感じで秀樹を向かいいれた。
「あ 今日はありがとな…わざわざ」
その言葉に聡史達はたちまち神妙な顔になり秀樹に向かい
「俺たちだけはお前の味方だからな!何言われても気にするなよな」
噴出しそうになった。
お前ら なんだよ 一体…一体何者だよ?
あまり笑わすなよ?
「あ…ああ」
表情を隠すように下を向き秀樹は必死で笑いをこらえていた。
あまりの役者っぷりに脱帽だ…。

秀樹の中の計画はここから具体化してきた。
そして 秀樹の中にある最後の良心が呟いた。
「本物はないんだな…」
空はどんよりと黒い雲で覆われていた。まるで秀樹の心を閉ざすかのように…。
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