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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド3-5-31

アンダーグラウンド 第3章-5-31



その後 秀樹はユウジに教えられた居住エリアへと向かっていった。
中層は上層と違いある程度の区画が暗黙の了解で整っている。
秀樹が最初に上層から来た入り口は五層から成り立ってる
周囲のエリアの二層つまり二階に位置しその円形上に広がるエリアは
ショップ等並ぶ商業区。
と言ってもアングラ住人が自ら調達した物を売り買いしてるのがほとんど。
後は下層の人間がどういうルートかは知らないが物資を外界から仕入れているらしい。
フィクサーが外界の人間と精通しているというのがわかる。
どおりでこの地下都市で餓死しないわけだ。

その上の階 三層がどうやら居住エリアになっている。
もちろん安心はできない。
あくまで暗黙の了解としてショップでの戦闘だけは皆しないだけであり
いついかなる場所で命を狙われても仕方ない。
しつこいようだが油断と安心は淘汰されるという本質だけは変わらない。

そして一番の注目は第一層 この円形状に囲まれている今いる場所から見て中心部にあたる場所。
まるで東京がそのままあるかのようなビル郡。森林に囲まれた地区等。
ある程度区域がはっきりしてるが
ユウジからの情報だと「フィールド」と呼ばれている戦闘区域らしい。
アングラ中層の中心地のビル郡に進めば進むほど敵の戦闘能力はあがっているとのこと。
なぜかと聞いてみるとその都市郡のどこかに下層への入り口が隠されていると聞いた。
何故中層の人間が下層を目指すのかはまだよくわからないがそこに全てがあるような気がする。
おそらく真咲 京も その中心部のどこかにいるはず。
秀樹の中の目標に真咲 京に勝つことという目的もある。
まずは生き残るために力をつけここの仕組みを情報だけでなく自ら体感経験して自分のレベルをあげていくしかない。
外界にいたころとは一変して自分が前向きになって生きようとするのがわかった。

「この無法の世界に入り初めて「生きている」という
実感や努力をしようという気持ちがでるなんて皮肉なもんだな」
と呟いた。
自分がいかに腐った世界にいて自分自身を徐々に腐らせていたことを実感する。

一体 狂った世界なのはどっちだったのだろうか…。

三層の、とある居住区に自分の身を置きある程度の備品が整った
部屋のベットに横たわりユウジとの最後の会話を思い出した。

「なぁ この中層おかしいと思わないか?」
「それは少し思うな…。」
「この犯罪者や殺人狂 その他がこの巨大な地下都市を自由に使えるということ。
そして なぜこれほどの都市が上層のスラムでカモフラージュしているか…とかさ。」
ユウジはどうやらここに来て一年以上経つらしくアングラについて調べていた。

「ほとんどの地区を歩いたがこれほどの大きい都市郡は個人のモノじゃないのはわかった。
多分 こいつは国 政府 もしくは世界 とにかくでかいのが絡んでるのは確かだ。なら どうしてオレ達みたいな人間を住ませるんだろうな?」

「それはオレ達みたいなのを一箇所にまとめあげるためとかじゃ…」

「なんのために?もしそうだとしてもわざわざ首都東京をスラムにする必要があったのか?」

考えれば考えるほど疑問が浮かぶ。この中層のオーバーテクノロジーや地下都市の必然性。
中層へといざなうスカウト。下層の人間。フィクサー。
キーワードはでても手がかりにすらならなくわからないことだらけだ。

「ヒデ…オレは今あるこの世界が気にいってる。
周りから見たら腐った世界 狂った世界だとしても、ここが自分の存在意義を確立できる。
でもな この世界がなんのためにあるのかっていうような
オレとは別にこの空間の存在意義が知りたいんだ。」

「存在意義…か。ユウジ あんたオレと同じようなこと考えてるんだな。オレも知りたい。この世界のこと自分の才能のこと存在意義のこと。」

「ははっ 変なとこだけは共通するな。OK!ヒデ。お前とは本当気があいそうだ。もしお前が生き残ることができたなら一緒に下層を目指すか。」

「そりゃ ユウジもな。」

そのようなことを思い出しながら秀樹は少し仮眠をとった。

今 現在では決して 友達とか信頼とかそういう形のない関係ではないが「下層を目指す」という共通の「形ある目標」のために成り立ったユウジとの出会いは宮園秀樹の今後の思考の変化におおいに関わっていくことになる。

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