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永遠の唄

永遠の唄プロローグ 1

~プロローグ~


オレには 唄 しかなかった

十代の頃は本当純粋に歌うだけで
自分は何もかも満たされ
そしてなにもかもうまくいくって想っていたんだ

何百曲と書いた
この宝物達は自分の存在の証みたいで
いつかこの自分の想いを全ての人へ届けたい
そう想いながら過ごした夢のような毎日


仲間がいて
みんな同じ夢へと願い
その想いを語りながら過ごした最高に輝いていた

このままずっと時間が止まってくれればよかったのに…

本当 今でもそう想う

永遠はあって変わらない想いやなくならない絆はあるんだ
そう想っていた

でも想っていたのはオレだけだった…みたいだ

音楽をやっていた仲間たちは二十歳を超えてから一人また一人と
現実へと戻っていった

「もう 夢みる年でもないし…」
「音楽で一生食ってなんていけるわけないじゃん」

あの時と同じままの考えの自分だけがただ一人
夢と現実の間で彷徨っていた

「一回しかない人生なのにどうして…
みんな簡単に諦められるんだよ」

「たった一回だからだろ?」
仲間の一人がそうつぶやいた

「売れるか売れないかわからないことやって
人生 棒に振るなんてバカげてる!」

止めることなんてできなかった

だからオレは一人で歩き始めた

オレには唄しかなかった
それしか打ち込んでこなかった
だから諦められなかった
バイトをしながら唄を歌い続けた

そんなオレにも彼女がいたんだ
オレは彼女が喜んでくれると嬉しくなって
ますます唄を作ることにのめりこんだ

聞いてくれる人がいるだけでいい
信じてくれるだけでいい
そんな時だった

「新曲作ったんだ またいつものように聞いてよ」

「ねぇ あたし達別れよう
先 見えないから…さ…」

あまりに唐突に宣言された言葉は
オレの心の中に突き刺さった

この出来事を機に自分の現状を把握し
自分の生き方を否定するかのような
現実の波がオレを包んだ

それからしばらくして
オレは全てを捨てて
現実へと目を向けた


全てを諦め
全てを捨てた自分には何もなかった

どうでもいい仕事
確かに前よりも給料はいい
生活するには十分な金額

それでも あの頃 ギリギリでやりくりしながらも
唄を歌うためだけに費やした日々に比べると充実感なんてなかった

「これが普通なんだよな…」

そう自分に言い聞かせる
自分の気持ちに嘘をついてるのはわかるんだ


オレは怖かった

唄を歌い続けることで
もしかしたら自分は永遠に孤独なんじゃないかって…

もう一人は嫌だった
十年後生きてるかどうかわからない年月に怖さを覚え
オレは「今」を逃げた

それでいいんだ
これでいいんだ
そう何度も言い聞かせながら…

この現実と心の葛藤は続く
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