インフィニティ∞ファクトリー

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アンダーグラウンド第一章

アンダーグラウンド1-3

アンダーグラウンド 第1章-3

この出来事を忘れないように…そして決して許さぬように…。

颯爽と自宅に帰るやいなや洗面所からタオルを持ち出しキッチンにあるナイフを取り出した。
タオルで腕を縛り 左手をまな板へと そっと置いた。
そのナイフを手の甲へと自らの手で突き刺した。
痛みが全身に走る。溢れ出る血を見ながら全てを失う断固たる覚悟をした。
この痛みを忘れないように……

コレが俺の良心との決別だ…
もう何も信じない…
もう誰も信じない…
世の中はクソだ…
今まで感じてきた全ての憎しみや不条理 負の感情が秀樹の心を侵食していく。

思えば常に自分の本心というものを どこかで抑えつけていたのかもしれない。
この欺瞞に満ちた世界に常に疑問を感じながら生きてきた。
上の人間のみ利益を得ることができる社会という名のシステム。
くそったれの道徳心
生きる価値を見出せない彷徨う愚民
独りが耐えられないのか誰かを虐げることでしか居場所をつかめない輩
儚い「情」に左右され怯えながらも「希望」や「夢」という
あまりにも形のないエサに食いつくことで 
日々言い訳をしながら生きる妥協だらけの人生。
人と同じ道を歩むことで安心感を得て はずれるものへは容赦ない非難を浴びる。
そんな世の中を知っているのに 自分もその世の中のシステムの一部になっていたことを
秀樹は激しく嫌悪し始めた。

心の中は激しく揺れた。そして徐々に心が初期化されていくのがわかった。
俺がやらなければいけないこと…
今まで抑えつけて全てを諦め、見送ってきた人生の精算。
全ての関係と全ての感情を「0」にする儀式
殺意が秀樹の心を完全に満たす頃
宮園 秀樹は 完全覚醒を果たす。

流れ出る血をひと舐めし 不敵に微笑んだ。
「なんだこの感情は…やけに頭の中がクリーンだ…」
狂っているのは俺じゃない
狂っているのはこのクソみたいな世の中で平々凡々と生きている……
お前らだ…………
待ってろよ……
俺が終わらせてやるから……。

最近覚えた応急処置で止血し包帯を巻き そしてタバコに火をつけた。
天井へと向かう煙を見ながらポツリとつぶやいた。
「これが今日まで生きてきた宮園秀樹への送り火だ…」
ゆっくりと時間をかけて吸い
そして全身黒で服装を統一し部屋を後にした。
この日から数日間 宮園 秀樹は 帰宅することがなかった。
闇へ闇へと答えのない暗闇へと姿を消す。

退屈な日常とはこれでおさらばだな…
トラックバックURL: http://kouyam777.blog64.fc2.com/tb.php/4-868fabba

©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。