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永遠の唄

永遠の唄7

「あはは 大丈夫大丈夫 なーんもなかったから」
マナはケラケラと笑いながら陽の肩をポンポンと叩いた

「いや…その…本当 昨日の記憶がなくて…
何が…すごかったのかなってさ…」
頭を掻きながら陽は昨晩の出来事について聞き出そうとした

「うん 昨日ね あの後 カラオケ行ったよね」

そうそこまではしっかりと覚えている
普通に店に入ってみんなが色々歌っている姿を見てたんだ

マナは少しずつ昨日の出来事を話し始めた

お酒も入ってみんなのテンションもあがってて
みんな楽しそうなのに なんか自分だけ盛り上がれなくて
部屋の隅っこで飲んでたんだ

「ほらー マナも歌いなよぉ」
と早紀がマナにリモコンを渡した
「ふふふ 今 盛大に盛り上がりそうな曲を探しているんよ」
そういうとマナは曲の番号を入力し送信した

「ちょ 懐かしのアニソンきたよ これ!」
「てか 誰が歌うんだぁ?」

「はーい はいはい あたしあたし!」
マナは元気よく手をあげマイクを手に取った

「やっぱ テンションあげるにはアニソンが一番っす」
とニコニコしながら歌い始めた

そんなマナの姿を見て なんか少し微笑んでしまった
それと同時にその性格が羨ましいなぁと思った

元気があって社交的で何してても楽しそうにしてて
きっと大きな悩みもなく幸せなんだろうなぁと
そんな目で見てた

でも 彼女は音痴だった…

「うはぁ マナちゃん 音はずしてんなぁ
でも おもれーーー!」

「あははははは いいの いいの 下手なの知ってるし
ようは自分が 楽しいって思ってるから気にしないって!」

誰でも音痴だったりしたら
それがちょっとコンプレックスに感じて控えめになりそうなのに
マナは自分の欠点を…コンプレックスを感じるどころか
それすらも武器にしてしまう
そんな姿が魅力的だった

「ふー 歌はいいねぇ すっきりするもん」
そう楽しそうにオレに声をかけてきた

「陽君も歌ってみてよ 歌声聴きたいなぁ」
マナは目を輝かせながら
笑顔という脅迫で迫ってきた

「え… いや オレはいいよ」
「ききたーーーいなぁーーーー!」
マナはそう言いながら体をこっちに寄せてくる

「マナちゃん 酔ってるでしょ?」
「ふふふ あい 酔ってます!」
手をビシっと敬礼した

「おー そうだそうだ 陽も 歌えよ
元ミュージシャン志望の声が聞きてーなぁ」

マナとの会話を聞いていた友人がリモコンを差し出してきた
「え ちょ… マジか」

「うん マジ?」
それに便乗して全員が一斉に歌えコールをかけてきた
もちろん その先陣にはマナが元気よく
歌えコールをだしていた

さすがにいい大人なんで空気は読める
ひとつため息をつき

「じゃ…じゃあ一曲」
とリモコンを受け取り曲をいれた

はっきり言おう
歌が好きだ
だから歌いたくなかった

え?
どうしてって?
多分 止まらなくなるから…

それでもギターを封印してからは音楽からなるべく離れていようと
思ったから正直 歌うのは久しぶりだ
新曲はチェックしてなかったから
少し昔の歌だけど当時のヒットソングを無難にいれた

「おー いい曲いれたじゃん」
「あー これ あたしも好きー」

「陽君 陽君 ハイ マイク」
マナは嬉しそうにマイクを渡してきた

アップテンポなイントロが流れ出し
なぜか周りから注目されているのが恥ずかしくなり
お酒を一気に飲み干した

ここら辺から記憶がおかしくなってきたことまでは覚えてるんだ
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©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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