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永遠の唄

永遠の唄9

陽君の声を聞いた時 あたしの中で何かを感じた
ああ この人は本当に歌が好きなんだって
それはあたしが歌が好きと言った意味合いじゃなくて
もっと違う好きという感覚

あたしは本当に何もない
だけど一つだけあるとするならば
あたしは才能を見抜くことができること
全くもって根拠はないんだけど
それがよく当たるの

今までも この人 きっと伸びるだろうなぁって思ったら
本当に成功してたりして
それが一度や二度当たったってわけじゃなくて
何回も当たった

だから途中で諦めちゃったりする人を見ると
凄く残念に思ってた

そう思った人が今 あたしの隣で歌っている
最初は少し恥ずかしそうに歌ってたけど
すぐに楽しそうな顔で歌ってて

少なくともその時は出会った時のような影はなくて
なんていうか本当の顔を見たって感じがした

その瞬間 あたしは少し彼に興味がわいた

どうしても諦めちゃった理由が聞きたかったけど
陽君はそれを察してかその後あまり話してくれなくて
飲んでは歌い
盛り上げ周りと溶け込んでしまっていた

あたしもあたしで初対面なのにあまりしつこく聞くのは
辞めようって思って
途中からはみんなと盛り上げていった

でも ちょっと飲み過ぎだよ…陽君…

「ちょっと 陽君 水でも頼もうか?」

「んー あはははは 平気 平気だいじょーーぶーー!」

大丈夫って言う人ほど大丈夫じゃないって
こういうことを言うんだろうなってくらい
ベロンベロンになってた
そしてまた 周りも煽るから

「オラー 陽 まだまだ いけんだろーーー!」
「もっちろんだぜーーーー」
…という感じで飲む飲む

冷静に 「あ 壊れた」って思ってしまったよ

カラオケは大成功だったかもしれないけど
陽君は案の定 酔いつぶれた

正直 あたしも飲んでたけど周りよりも遅くきたからなのか
まだ 余裕があったけど
みんなはもう なんか凄く盛り上がっちゃって

「よーーし 次 行ってみよう!」
「いえーい」
「あはは 今日の飲み会は正解だねー」
「うんうん 楽しい」

いつも面倒見のいい 早紀までも変なテンションになってて…

グデーンとなってる陽君を誰も助けてくれなくて
仕方ないからあたしが肩を貸して
「だーからー 飲み過ぎっていったのにー」
「うーん 平気らってばー」
って感じで全然平気じゃない

「ちょっと 陽君 つぶれてるんですけどーー」

「あははは 大丈夫大丈夫 どっかに置いといても」
「介抱してやってー こんだけ酔ってれば襲われたりしないっしょ」

もはや コノ人達に何を言ってもしょうがないって思ったよ
「とりあえずお水買ってくるね」
と陽君を置きコンビニへ水を買いに行き戻ってきたころ
ベンチに座っている陽君以外誰もいなかった

「うう なんという鬼のような人達なんだぁ」
てなわけで
さすがに放置していくこともできずに
あたしがキミの家まで送ったってわけです
「え じゃあ オレ 変なこととか…」
「ないっす」
「えと どうやってオレの家まで運んでくれたの?」
「免許証見させてもらって…ね」
「えーと もしかしてマナちゃんの家は…」
「マ逆っす」

何もなかったことはよかったとして
違った意味で変な汗をかいてきた
初対面の子の前でブッつぶれて挙句の果てに介抱されて
家まで送ってもらったとか…
オレってどんだけバカなんだ…
そう思うと同時に正座になってオレは謝った

「ご…ごめんなさい」
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©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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