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アンダーグラウンド第一章

アンダーグラウンド1-4

アンダーグラウンド 第1章-4

秀樹はあれからアングラの入り口付近をウロウロと彷徨っていた。
入り口付近にもなると人の気配はなく少なくとも半径500メートルは
かつてビジネスマンで賑わっていた「首都 東京」とは思えないほどの荒廃ぶり…
破損されても建築業者も近寄らない。
直したところでまた破壊されるのだから…。
手の届かないほどの値段だったこの土地も いまじゃ一銭の価値にも満たない場所。
周りのビル群は人の手から離れ どこもかしこも無人の廃ビル。
もちろん ここらへんも日々犯罪は起こっている。
一応 アングラ外ということで警察の介入もあるが 
犯罪者はアングラ内へと逃げ込むために捕獲率はほぼ0に等しい。
半無法地帯と化していた。
その中で唯一商売をしている場所もある。
廃れた建物の地下にひっそりと開いている店。
それは 武器商人の店 刀剣 銃器を取り扱っている地下商売。
つまり 死の商人だ。
海外の銃社会とは違い いまだ日本は一般市民の銃器の所持は禁止されている。
しかし アングラ創設にともない商人達は嬉々としながら増えていった。
もちろん それらは全て密輸であったり密入国してきた外人が売りにくる。
いまだに日本円は価値が高いのだ。
人の命と引き換えに金を得て自己を満たす。
そんな殺伐とした光景を秀樹は否定はせず むしろ賛同した。
こいつらは人間の本質をわかっている…と…。

秀樹はこの多数ある店の中から一件を選び
自分の今まで貯めてきた貯金を果たし銃とサバイバルナイフを購入しようとした。
国籍不明の外国人の店員が悠長な日本語で話しかけてきた。
「アンタ…はじめての顔だネ?」
うっすらと笑みを浮かべながらサングラスを下げ話しかけてきた。
「ああ だから?売らない気か?」
「ハハハ 売りますネ マネーさえあれば 誰にでもネ」
「だったら 何もいうな…」
秀樹はそう返すと店員は歯を見せながら不気味に笑った。
「アンタ アングラに行こうとしてるネ 死にに行くのネ アンタ バカネ」
「うるせぇよ さっさと出せよ」
イライラする気持ちを抑え催促をした。
「ああ ゴメンネ 怒らせたネ ワタシはマネーはいればハッピーだからネ」
そういうとそそくさに目的の品を取り出してきた。
「アンタ まだ殺したことないネ だから 殺しやすいの選んだヨ」
初めて目にする拳銃は思っていたより重かった。
店員から銃の取り扱いを少々レクチャーされた。
「ワカッタ?じゃあ 一回 練習するネ」
店員に店の地下へと案内された。

地下射撃練習場 多少ボロボロながらも設備はしっかりしているみたいだ。
しかし血痕らしきものが所々に残されていた。
多少不審に感じたが気にすることなく練習することにした。
「さぁ さぁ 打ってみるヨ」
弾丸を渡され リボルバーに弾を込め 的へと向かって引き金を引いた。
ドンと部屋全体に響きわたる。お勧めの銃なのか それほど衝撃もなく
使いやすい印象だった。しばらく練習したあと
店員はニコニコしながら
「ハイ 練習終わったネ じゃあマネーを…」
「え さっき 払ったじゃないか 銃の代金…」
「ノンノン 練習代ネ」
店員は伝票を渡してきたがそれを見て驚愕した。
「なんだ この100万って?」
「練習代ネ ワタシ タダ 言ってないネ」
アホか 数発の試射でこんなバカげた値段払えるか…。
「そんな金 払えねぇよ」
「んー そうネ 払えないネ だったら…」
その時 何かを感じた 背筋にはしるこのゾクゾクっとした感触。
「死んで…」
店員は隠し持っていた銃を取り出し秀樹に向かい引き金を引いた。

ドン

「アレ……?」
店員が自分の腹を確認した。吹き出る血…
「エ……ナンデ?」
崩れ落ちる店員が見た先には秀樹が銃を構えていた。
秀樹も自分に少しびっくりしているみたいだった。
体に何かを感じた瞬間に引き金を引いていた。
体が勝手に反応しやがった…。
命の駆け引きで重要な勘
そしてそれを実行するための反射神経
これが宮園秀樹の才能を開花させるきっかけになった。

ひゅーひゅーといいながら店員は地べたにはいつくばりながら
「クソ ワタシ マネー好きだけど 殺しも好きネ でも まさか初めてやられるなんて…」
「オ お願いヨ タダにするから助けて…」
そんな姿を冷たく見下ろしながら
「殺そうとした奴に命乞いか…お前 ださいな 大好きなマネーに頼めよ…」
そういうと金をバラバラと店員に撒き散らし静かに地上へとあがっていった。

地上にあがり店外にでて秀樹の体は震えた。
しかしそれは恐怖の震えではなかった。
歓喜の震え 全身の細胞達が コレを待っていた といわんばかりに踊っているような不思議な感覚。
感触を確認するかのように手を閉じたり開いたりした。
打ったことへの罪悪感などなかった。
傍からみたらきっと感情の一つが壊れたように映るかもしれない。
しかし 違う。
秀樹は今 本当の自分に目覚めただけなのだ。

そしてこれが後々アングラ内で宮園秀樹の名前が
広がることとなる覚醒の瞬間だった。
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©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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