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永遠の唄

永遠の唄16

「あのさ オレのどこが太陽なんだい?
オレもどっちかというと与えられるほうなんだけどさ」

そう聞くとマナはまた首を振り

「陽君は太陽になれる人だよ
だってあなたにはとてもすごい才能があるもの」

「才能ってまさか歌じゃないだろうな?」
マナは言葉では言わず満面の笑みで返してきた

「ちょっと待てってオレもう辞めたんだよ?諦めたんだよ?
それにマナはまだオレの曲を聴いたことがないじゃないか」
少しだけ感情をあらわにしてしまった

「なんていうか直感?あたしの心の中で「この人は光るものがある」っていう感覚」
「直感って…」
「ちなみに的中率は結構高いよ」

「へ…へぇ」
根拠はないだろうと思われるマナの直感少し信じがたいと思っていたときマスターが話しかけてきた

「ちなみに私の店が流行り始めたのもマナちゃんが協力してくれたんだよ
マナちゃんが私の腕を見込んでくれて色々なところにアピールしてくれて自信のなかった私に自信をつけてくれたんだ」

「え マジですか?」
マスターはコクリと頷いた
ちょっと待ってもしもマナにそういう能力があるとしたら
まさしくそれこそ才能の塊だぞ
プロデューサーとしての才能にマナは気づいてないのか

「もー マスタ-の腕があったからですってば」
マナは恥ずかしそうに手首を振りながら答えた

「あはは でも少なくともマナちゃんがいなかったら
今も水面下でひっそりと経営していたかもしれないね」

「なぁ マナちゃん それってすごい才能だって
プロデューサーになろうとか思わなかったの?」

「えー 全く思ったことなかったよ
だってそういうのやるとみんなあたしの前から消えちゃうもん
あたしは身近で感じていたいの
わがままいっちゃうとあたしの楽しいを減らしたくないからね
それにお金とかが絡んでくるでしょ?
多分 そうなると純粋な目でみれなくなると思う」

普通自分の才能に気付き
それを世の中で使えるとしたら
お金もちになりたいとか裕福になりたいとか思うのに
マナにはそういう概念がない
ああ
だからか だからその才能がマナから消えないのか

「陽君だってそうだったでしょ?」
その質問に対してオレはハッと気付いた

ああ そうだった
そういえばオレもそうだった気がする

あのころ 世界の全てが音楽で
自分のメッセージが誰かの心に伝えたくて
売れなくてもいい
ただ一人の人に伝わればいいって思ってた

でも 年齢を重ねると同時にその気持ちとはうらはらに
「売れないと意味がない」
といったような気持ちがはいってきて
そこから何もかも狂っていって自信なくして
気持ちが折れてしまったんだ

「うん 確かに…純粋だったな あの頃は…」

「陽君はまだ歌いたがってる!だから太陽の光は消えてないと思う」

「でも…オレは…」
マナの言葉がオレの心の奥底に封印したはずのものを
少しずつ引き出してくれているのがわかる

「ふふふ でも平気だよ もし陽君が夢を諦めちゃっても
あたしは接し方変えたりしないからね」
グラスの中にあるマドラーをクルクルまぜながらニッコリと笑った

「まぁ一曲でいいから聞きたいけどね」
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