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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド3-8-34

アンダーグラウンド 第3章-8-34



辺りは公園のような地形で比較的に見通しがいい。
秀樹は銃弾をよけて草むらへと身を隠した。
声の先に視線を送る。

「お 情報がキタキタ!うはーしょぼいな500Pしかねーよ役者…」

子供のようにはしゃぐ声。
いや子供だ。変声期を終え少し低くなった声を察するに15~17歳くらいだ。
こんな子供まで中層にいるとは…。そうでもないか。バー「カーズ」にも子供がいたな。

それでも中層にいるということはこの子供もそれなりの使い手に違いない。秀樹は油断せずに警戒し姿を見せるのを待つ。

「ねぇそこにいるのわかってるよ?出てこない?
まっ別に出てこなくても今からお前は死ぬわけだけど」

まるで舐められているのかと思うくらい声の主はズカズカと秀樹の方へと近寄ってくる。

逃げても仕方がないと悟り秀樹は草むらから姿を現す。
声の主の姿が暗闇から街灯が照らされ顔が見える。

その姿はまだ少し顔が幼い。少年が大人へとなりかけているかのような見た目からも若いとわかる。クセッ毛の黒髪と全身をサバイバルスーツで覆った子供。

しかし手にはしっかりと銃を装備しその眼はもう何人もの殺したと思われる。幼さを残しながらも鋭い眼光をしていた。

「ん?見たことない顔だなぁ。ああ にーちゃんルーキーか。」

銃をクルクル回しながら少年は秀樹へと一歩一歩近寄る。
秀樹にとっての間合いに入り込もうとした瞬間に銃を少年に向けた。

「それ以上近寄ると殺す」

その言葉にも臆せず笑いながら
「あはは 殺すって。どうせもうすぐ殺し合いするんだから言ってもしょうがないじゃん。オレが殺しておしまいなんだけどね。」
言動がまだ幼いがその言霊の強さはわかる。こいつの言ってることは本当だ。

「それとも…役者みたいにオレのおもちゃになるかい?」
ガムをクチャクチャ噛みながら年上でもお構いなしに暴言を吐く。
秀樹ははっきりいって子供が嫌いだった。特に舐めきってる子供は。
そのためか子供だからとかそういう甘さはない。
確実に命を狙っている敵として認知する。



「言っておくがオレは子供も容赦なく撃つ。そして中層の狩場にいる限りお前はオレの敵だ。」

冷たく言い放つ秀樹に対し子供はどうぞどうぞと言わんばかりの顔をしながら秀樹を見下す。

「んじゃオレが兄ちゃんの最後の人だから名前教えるよ。オレ テルっていうんだ。はじめましてだなぁ そしてさよならだね。」

テルは完璧に秀樹を見下している。そしてその顔はまるで昆虫の命をいたずらで奪うかのような好奇心に満ちた表情だった。

その顔が無償に腹立たしい。だが、その姿からは違いところどころから感じる殺気はなかなかのものに感じた。
もちろん ユウジや真咲と比べたら全然だが。
それでも秀樹の心は少し躍る。

「はは 元気がいいな。ガキ。オレは秀樹 宮園秀樹だ。覚えなくていいからな?どうせすぐに片がつく。」
秀樹は先手必勝でテルに銃を向けた。それと同時にテルは横に飛んだ。

「兄ちゃん あせるなって。まぁでも死にたいならいいかぁ。」
すぐさまテルは秀樹に向かい撃ちこむ。
秀樹も銃口を先読みしてよける。

「おお 兄ちゃんなかなかいい動きするなぁ。」
テルは物陰に隠れ秀樹の姿を追う。
秀樹もテルの姿を抑えながら右に走り出す。

動きながらの打ち合いというものは思ったよりも精度が低くなる。
相手を照準にあわせたころにはその姿はもう別の場所にある。
格闘技等もそうだが常に相手の動く先に照準を合わせ迎え撃たないと当たることは早々ない。

相手の殺気をいち早く察知し先読みすることが必須。
チョロチョロと動きまわるテルの動きをよくみて秀樹は射撃をする。
ベンチ等の障害物をつかいよけるテル。
さすがにこういう戦闘になれている感じがした。

秀樹の中で高揚感がわいてくる。
上層ではなかった駆け引きを今 この中層で味わっている。
姿形はガキだがテルはまぎれもなく中層の使い手だと認めた。

「ガキ…お前を殺してオレはまた先に進む」
静かに決意し秀樹は銃を撃つ。
それでもなかなかターゲッティングできない。

「あはははは 当たらないねー兄ちゃん。んじゃオレから攻めるよ?
必殺技つかっちゃうからねー」
大きな声で物陰から叫ぶ声が聞こえた。

必殺技だと?やはりまだまだガキか…。

秀樹は鉄製の大きなゴミバコの影に隠れ弾を詰めなおしテルがいる方向へと視線を向ける。

「ドッペルゲンガーいきまーす」
テルは大きな声で叫んだあと気配と殺気を消した。
気配を消そうが殺気を消そうが居場所がわかっていれば意味がない。
テルが隠れる場所から眼を離さないように気配を消し低い大勢で徐々に距離をつめていく。

「残念こっちだよ」

その声を聞き振り返ったときテルは秀樹の後方から現れた。

「何!!」

まるで正反対の方向からテルは殺気を全開で秀樹へと向け。
銃を撃ちつける。
何が起こったかわからなかった。
ただ瞬間的に身をさける動作をしたが間に合わずに左腕に被弾してしまった。

「あちゃ ミスった。」そう一言言い放ち秀樹からまた消えていく。
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