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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド3-13-39

アンダーグラウンド第三章-13-39
<鳴神 信也>

この無法地帯に医者がいるということが何よりも驚いた。
確かに医者はいてほしいと思ったがまさか本当にいるとは…
しかし少し疑問に思ったことがある。
この中層はほぼ100%に近く人殺しなわけだが…秀樹はそんなことをユウジに質問してみる。

「当たり前だけどその医者も人殺しやってるぞ。
なんていうかオレあんま好きじゃないんだけどな。ただ腕は超一流だ。」

「またそんな医者がなんでこんな所にいるんだよ?」
それだけの腕があれば外界で何も不自由なく暮らせるだろうし
一体なぜアングラにいるのか不思議だった。

「知らんよ んなことは…ただオレが思うに医者も殺人鬼もさほど変わらないと思ってるけどな。
人のこと切り刻むのが仕事みたいなもんだろ?
ただそれが生かすか殺すかの違いだけじゃね?」

ユウジの客観論はいつも思うが冷たいけど正論のように聞こえる。
とっつきやすい感じにみえてその心の奥は酷く冷たい。
だが裏表なくズバっというところは秀樹も短いながらも気に入っている。

「とりあえず連れてってやるよ。今のままじゃ激しい戦闘になった場合生き残れないだろうしな。」

「ああ 頼む。」
二人は腰を上げ精算を済ませ外へと向かっていった。
通路を歩きながら秀樹は「こんな遅くまでやってるのか?」と尋ねると
ユウジは外を見上げ、何かを確認すると
「ああ 今日は大丈夫だ。」
といいスタスタと歩きはじめた。ユウジが何を確認したかは後々わかることになる。
フィールドのほうから銃声が聞こえる。
その音を聞きながら
「なぁ ここって不思議だよな」
秀樹はフィールドを見ながらユウジに話しかけた。

「ん?何が?」

「いや 上層と違ってみんな律儀にフィールドで戦ってるだろ」
無法のはずなのにルールがあってソレを守って戦う。
思ったよりも常識がある場所なのかと思っていた。
しかしユウジはケラケラと笑い
「お前 それ全部 罠だってことわかんねーのか?」
フィールドに視線を送ったあと秀樹の方を向き
「あくまで暗黙だって言ったろ?ここに「法」自体はない。フィールド以外も十分な狩場だ。
お前が今そう思ったことはすでに術中にはまってるってことだぜ?」

その言葉を聞いたとき ハッと思った。
そうだったな。ここでは信頼と安心と油断した奴が消されるのだということに。

「これか…。このフィールドが戦場と思い込んだらダメなんだな」

「そういうことだ。そこから油断が生まれ自分の中で勝手に作った
「ルール」に犯されたらアウトってことさ。
うまいだろ?人の心理をうまく使うこのシステムはさ。」

「ああ 知らず知らずに安心できる穴を作ってあるのがうまいな。
そして親切に連れていってくれるアンタも心理の罠の一つか?」
秀樹はフッと笑いながら言うと
「はは さぁね。」
とユウジも笑いながら答えてきた。


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