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アンダーグラウンド第一章

アンダーグラウンド1-6

アンダーグラウンド 第1章-6

秀樹は親友だった男に電話をした。
どうしても聡史という名前で呼ぶ気にならなかった。
カレンダーに赤丸をした日
それは彼女の命日の日
祈りに行きたいといい
そして独りじゃ怖いとウソをつき呼び出すことにした。
電話越しで少し悩むような「間」があったが、うまく呼び出すことに成功した。
生き延びる自信があるなら即答しろ…と言いたかったがあえて言うのはやめた。
懐に拳銃をしまい いつものように全身黒で統一し準備にはいった。
どうして黒で統一しているのか。黒は血が目立たない。闇に溶けるには丁度いい。
浅はかかもしれないが それは十分に効力を発揮している。

東京駅前で待ち合わせをしていると聡史がやってきた。
片手には花束と金属バットを持っていた。
「よぉ 待たせたな!今日はまかせとけ ピンチになったらこれで頭カチ割ってやるからな!」
と相変わらず自分を大きくみせる この男。
ああ やってくれよ…もはや 怒りよりも呆れた。
「悪いな 呼び出したりして…」

ここからが台本どおりの台詞をいえば自ずと物語は展開していく。
言いたくないことばかりだが仕方ない。もちろん脚本は宮園秀樹 俺だ。

「何言ってんだよ!親友!同じところでまた危険な目にあうこともねぇだろ!お前 あんま強くないんだからさ!」
お前はよくそんな台詞をいけしゃあしゃあと言えるんだ。
ああ まかせたよ。しっかり守っておくれよ。

そして駅からどんどんアングラへと近寄っていった。
人が少なくなっていき、まるで深夜の住宅街のように静まりかえっている。
細い一本の路地を抜けたら そこは東京駅周辺と一辺して廃墟の街へと変貌を遂げた。
秀樹はここ数日間 ずっと この周辺を回っていたために自分の庭のようにスタスタと歩いていたが 聡史の顔は少しずつこわばった表情になっていった。
まぁ無理もない 裸でアメリカのスラム街を歩くのと対して変わらないのだから。

「なぁ どうして東京ってこんなんにしちまったんだろうな…」
少しオドオドとしはじめた聡史。
「さぁな…アングラの意味…か…でも一応犯罪率は減ったらしいな」

確かにアングラ周辺は世界に轟くほどの無法地帯へと化したが
全国犯罪発生率は減ってきている。

大量殺人をしたければアングラに入ってしまえばいい。
犯罪を犯して逃げるならアングラに入ればいい。
何もかも壊したければアングラに入ればいい。

つまり 全国に散らばった殺人鬼等の犯罪者が最後の逃げ場として
この東京無法地帯 アンダーグラウンドに集まっているのだ。
まるで檻のない刑務所のように警察が追わなくても勝手に収容されていくネズミ捕りにも似たシステム。
そしておもしろいことに一回そこに入ったものは決して外の世界へは出てこないと言われている。
これは予想だが殺人鬼が殺人鬼を殺しているのだろう。
まさに弱肉強食の世界。そして狩人が追われる世界。
秀樹はまだ踏み入れてないが そういう答えをだした。

そんなことを思いながら二人は目的の場所へと行き着いた。
あの襲われた場所。彼女が磔にされた壁にはまだ血痕が残っていた。

「こ…ここで殺されたんだ…」
完璧に怯えた表情で聡史は花束を置き手を合わせた。


さぁテストの始まりだ
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