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永遠の唄

永遠の唄26

「ちょっと待てって」
駆け足で進むマナを止めようとオレは走り肩を掴む
マナはそれを受け流しまた駅へ向かっていく
なんでも「うんうん」と頷き
いつも笑顔だったマナの姿しか見てなくて
「優しく寛容なマナ」と勝手に都合よく解釈してたのはオレだった
マナは特別じゃない
至って普通の女性なんだ
それでもマナはいつも本当のことしか口にだしてなくて
嘘なんてなかった
心からぶつかってくれてたマナに対して
オレはいつまでたっても本音を言おうとしなかった
多分それがマナにとっては寂しかったのかもしれない

ちゃんと言わないといけないな

覚悟を決めてマナを呼び止める
「マナ わかったよ!ちゃんと話す!だから止まってくれ」
マナはピタっと立ち止まりコクリと頷く
素直に止まってくれてよかった…

うつむいたマナを連れて
近くの公園まで歩きベンチに腰を下ろした

どうやって切り出したらいいかわからず
しばらく無言で座り続けた
困ったことにこういうシチュエーションは慣れてない
誰だってそうだろう 
慣れてるほうがおかしい
しかしここは男として切り出さないといけないと思い
マナのほうを振り向き

『あの…』

マナの声とシンクロした
よくあるドラマや漫画の展開かと思うくらい
バッチリなタイミング
次のタイミング的には「あ そっちからいいよ」という
感じなるだろうがマナは急に笑い出した

「あはははは もうタイミングよすぎだよ」
「え そこで笑うところなのか」
シリアスな展開から一転してマナはいつもの笑顔でポンポンと肩を叩いてきた
「ちょっと待てってオレマジメに話そうと思ったのに」
「だってそうないよ こんなこと!」
「た…確かにそうだけどさ…」
先ほどの緊張感が全くなくなったのは確かだった
彼女の笑顔は何もかもが緩和されてしまう
そんな気がした

「で。陽ちゃん話しって何?」
「ああ そうだった…話す前に一言謝っておくよ
マナごめんね ずっと心を開いているようで肝心なところをはぐらかしてきたこと」
マナはフルフルと首を振り
「あたしこそごめんね 誰だって話たくないことあるのに無理やり土足で踏み込んでしまったこと」

「いやマナはいつも本音で話してくれてたじゃんか
だから悪いのはオレなんだ
そしてこれから話すことはマナにとったらしょうもないことかもしれない
それでもオレにとっては重大なことなんだ」
オレはゆっくりとマナに全てのことを話し始めた


©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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