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永遠の唄

永遠の唄31

「ちょっと待ってよ…オレ歌はもう…」
マナの手をほどき正面を向いた
安心と不安が一変に押し寄せてきた
歌を歌わないと付き合わないって言われてるような気がして
マナの顔を見たけど
彼女の瞳からは打算的な感じはなく
本当にオレに夢に向かっていってほしいといったような
そんな純粋な瞳だった

「歌 歌わないとやっぱダメなの?」
マナはコクリと頷く
「陽ちゃん 厳しいこと言うとあたしはあなたに才能がなかったなら
多分 何も言わずに普通に付き合ってたと思うの」

「だったら今のままで…」
オレは普通に付き合いたかった
何も不安になることなく孤独感に悩まされず
安心した日々を送りたかった

それでもマナは首を横に振り
「あなたはまだ自分を出し切ってない
本気になれることってそう簡単には見つからないと思う
その本気になれることを中途半端で諦めちゃうとねダメなんだよ?
大概のことは時間の経過で忘れられるけど
こういうことだけはきっちりしてやり残したらダメ
きっと死ぬまで心残りになると思う」

マナの言ってることに間違いはないのはわかるけど…

「マナ…でもオレそんなことしたら
もし失敗したら取り返しのつかないことになるんだ」

オレ知ってるよ
最初はいいんだ応援するって言ってくれて優しくしてくれて
でも風向きが怪しくなるとみんな離れていってしまうんだよ?

それでもマナはニッコリ微笑み
「陽ちゃん あたし絶対に見放したりしないよ
成功しても失敗してもあなたの傍にいるって約束する
この二ヶ月でずっと見てきて音楽抜きでも陽ちゃんが好き
でもね あたしは輝きたい」

「輝きたいって…マナ 実は結構ワガママ?」
マナは照れながら
「いやぁ実はそうです あたしは楽しく生きたい
でも一人じゃ輝けない 陽ちゃんじゃなきゃダメなんだよ
あたしにあなたの夢のお手伝いをさせてください」

なんの根拠があってここまでマナは言えるのだろう
普通逆じゃないか…
あたしを幸せにしてくれるなら安定した道を歩いてって…
おかしいよ
絶対に変だよ
これが妄想の人でしたってオチなら早く覚めてくれ

いくら願ったところで意識がはっきりしてるので
妄想ってことはない…
紛れもない現実
自分の中の女性観点が崩れていく
いやむしろ特殊だろ…

オレは最後の抵抗へと試みた
「だってマナ オレの曲 一回しか聴いたことないのに
どうしてここまで言えるんだよ?」
「じゃあ歌ってみて」
と笑顔で即答されました

マナにのせられた気もしたけど
これを機に封印していたギターが開封されるきっかけになった

©<コウ>_2018.(RSS/管理/提供:AL2)
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