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永遠の唄

永遠の唄34

歌声は夜風に乗って君へと届く

たったの数ヶ月
でもオレにとっては何年も歌ってない感じがした

そして目の前には
今自分が一番大切な人がいる
彼女は嬉しそうに歌を聞いてくれる
この瞬間は果たして決まっていたのか
まるで走馬灯のように
このギターと共に歩んできた過去が
脳裏を巡る

初めて音楽に出会ったこと
初めての作曲 作詞
初めてのストリート
出会い
別れ
苦悩
希望
挫折

そして夢と現実

一曲一曲に自分の過去の気持ちを
マナに伝えたくて
オレは歌い続けた

これから選ぶ道は傍から見たらバカに見えるかもしれない
でもオレ……
やっぱ捨てれないよ
神様はずるいな…こんな中途半端な才能をオレにくれて
悩ませて一体どうしたいんだよ

それでもね
やっぱ嬉しいよ 楽しいよ 幸せだよ

いつの間にか涙がとまらなくなった

ああ 泣くほど好きだったんだ
本当はずっと無理してた
自分に言い訳しながらしょうがないって思い込ませて
誰もが妥協しながら生きてるんだから
これが普通なんだから…
でも本当にそれでいいのかわからなかった
独りは嫌だった
誰か傍にいてほしかった

でも今は違う
失ったモノが両方戻ってきた感じする
嬉しい でも 怖い

気持ちが高ぶって声が霞む
マナの顔も見れず下を向きながら歌っている

ダメだオレ 今 色々な気持ちが交錯してて…

優しい香りがする
暖かくて気持ちいい
気付いたらマナがそっと後ろから
手を回し包み込んでくれた

「ずっと寂しかったんだね…」
優しいマナの声に対して
声にもならなくて頷くことしかできなかった

「大丈夫…あたしはいなくならないから…
伝わったよ。陽ちゃんの気持ち 心の奥底まで響いた」

マナの言葉にオレは気の利いたセリフも言えず
ただただ涙が止まらなかった

「お…オレ もう夢も君も失いたくない」

何かを得るために何かを捨てないといけないとか
もうそういうの嫌なんだ
現実に怯えるのも嫌だ
失うことに怯えるのも嫌だ

永遠なんてないかもしれない
でも永遠に近いものを手に入れたい

「陽ちゃん こっち向いて」
マナに手でクイっとマナの顔に向けられた
「陽ちゃん これからよろしくね一緒に歩いていこうね」
「マナ…」
そういうとマナはそっと唇を重ね合わせた

満月の光が二人を祝福してるように優しく照らし続ける



©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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