FC2ブログ

インフィニティ∞ファクトリー

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

永遠の唄

永遠の唄35

二人で手を繋ぎ土手から戻ってる時
「うー」
「もうどうしたのよ急にうなったりして」
「なんていうか…恥ずかしいな…」
「何照れてるのよ!中学生じゃあるまいし」
「いや本当に情けない姿見せたしどんな顔したらいいか…」
マナはポンポンと背中を叩き
「全然情けなくなんかないし格好よかったよ!
どんな顔したらいいか?ふふふ 今の顔でいいと思うよ」
「今の顔って…えーオレどんな顔してんだよ」
「なんか吹っ切れた感じかなぁ むしろ本来の陽ちゃんの顔っていうのかな?
全然つまらなそうな顔してない」

まぁ確かにスッキリはしてる部分がある
歌を思いっきり歌えたこと
マナとこうして歩いていること
自分の心の中を全部吐き出せたこと

ああ そうだ 一つマナに言い忘れた
オレは立ち止まりマナの方を見て
なんていおうか迷ったけど素直に伝えることにした
もう彼女には隠すことはないのだから

「マナ オレもう一度目指してみるよ
どこまでいけるかわからないけどよかったら見守っていてくれないか?」

「当たり前でしょ!あたしがけしかけたのだから!」
この時のマナの顔は一生忘れないと思う
今まで見たマナの表情の中でこれほど輝いている顔は見たことなかった
一切の邪気もなく
まだ汚れを知らない少女のようでもあって
でも全てを包み込んでくれそうな聖母のような
表現は大げさだけど…
それでもオレにとってはそれくらい大切なんだ

そしてひとつわかったことがあった
マナが自分のことを「月」と言う理由
オレが輝けばマナはもっと輝くんだって…
だったらオレは彼女の光が消えないように
少しでも少しでも守ってあげたいって思った

「あ やばいマナ終電間に合わなくなっちゃう…」
時計を見て少し早歩きで駅に向かおうとしたとき
マナは足を止めた

「おい 早くしないと」
「今日は帰らないよ」
「え…でも」
「帰ってほしくないくせに!」

直球で言われると恥ずかしくなるが
正直帰ってほしくないというのが本音

「なんてね 実はあたしが帰りたくないのかも
ちょっとずるい言い方してみちゃったね
本当はね あたしも寂しいなって思ってたから」

「そうなんだ」
少し意外な感じがした
いつもニコニコしてて寂しさすら感じないマナの口から
寂しいって言葉がでるなんて思ってなかった

「あーその返事。あたしだって普通の女なんだからねー
ちょっと思考おかしいけどね」
マナは少し口をとんがらせていじけたふりをした
「いや そういうわけじゃなくて…」
「じゃあ陽ちゃん しっかり誘ってみたまえ」
「えーとじゃあとりあえずオレの家に泊まってけよ」
「うん」
元気よく答えると嬉しそうに飛びついてきた

本当に不思議な魅力な持ち主だなと思ったが
彼女の性格は自分を全て包んでくれる
それが嬉しくて
幸せだって思えて
ずっと一緒にいたいって心から思った

©<コウ>_2018.(RSS/管理/提供:AL2)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。