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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド第三章-15-41

アンダーグラウンド第三章-15-41
<鳴神 信也>

ユージに連れられ歩くこと数分うっすらと光る看板を見つける。
ユージは足を止め親指をクイっとその看板を指差した。

【鳴神医院】

「なるがみいいん?やけに堂々とした看板だな…」
「アングラ唯一の病院ってとこだ。変な光景だろ?
この世界に病院なんていうものがあるなんてな。
まぁとりあえず入ってみるか?」
ユージは紹介してくれたはいいが少し嫌な顔をしている。

「おい、なんか嫌そうだな。何かあるのか?」
「んー別に…俺は病院ってところが嫌いなだけだ。
ああそうそう最初に言っとくけど今回はサービスしといてやるからな。」
ユージは医院の入り口に立ち自動ドアを開けた
「ほれ 来い!」

サービスってなんだ?と思いつつも付いていった。
中は至って普通の個人の小さな病院のように入ると受付があり
その先の扉は診療室と書かれたプレートがある。
今にも消えそうな蛍光灯がチカチカとして多少不気味に感じるが
特に変わった様子はない。

「ユージ ここ本当にやってるのか?」
「んー今日は大丈夫の日だから多分いると思うぜ?」
「大丈夫な日?」
「まぁな。とりあえずその話しはまたしてやるよ。
おーいドクター!いるかぁ?」
声を上げ呼び出すが反応がない。

「…シカトか?おらー変態ドクター!客だ!客!」
ユージはさっきより大きな声で呼び出してみた。
しばらくするとカチャンという何かを置く音がした。

「はん!いるならさっさと来いっていうの。」
ユージがやけに悪態をついている。
診療室の扉が開きそこから血で真っ赤にした術衣を纏った男が出てきた。

「なんだ…君か…。珍しい。」
淡々とした口調でユージに接してくる。
術衣とマスクを着ているのでまだ顔はわからないが
長身細身の体躯
声からすると30歳前後に感じた。

「また解剖してたのかよ…相変わらず趣味が悪いことしてるな」
「医学の進歩のためだと言ってくれないか?
やってることは君の非生産的な殺しよりもマシだと思うけど…。」

「はいはい。今日は客を連れてきたから診てやってくれ。」
ユージは無愛想に受け流し秀樹を前へと押し出した。
「ん?なんだコイツは「料金」じゃないのか?本当に珍しいな本当に患者を持ってくるとは…。」
それに対してだけは素直に
「だろ?久々に利用できそうな奴と出逢ったからな。
まだ死んでもらっても困るから紹介ついでに連れてきたわけだ。」
「ふーん。君も変な男に引っかかったわけだ。」

全くこの男は本人目の前にして「利用」だのなんだのと遠慮がないな。

「確かに変な男だけど一つ言うなら俺もユージを利用してるだけだからな。」

「そう。まぁ私には関係ないことだ。ちょっと待ってな。着替えてくる。」
鳴神は表情を一切変えずに診療室へと入っていった。


©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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