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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド第三章-19-45

アンダーグラウンド第三章-19-45
<鳴神 信也>

「おやおや 今日はやけに来客が多いな…」
鳴神は少し嬉しそうな顔で出迎えた。
そこには男が二人いた。一方はひどく嫌そうな顔をしている。
「おせーよ!さっきからギャアギャアうるさくて仕方ない。」
ユウジはソファーに座りながら機嫌悪そうに言い返した。
「すまんね。少々宮園君と話しすぎた。さてさて本日の用件は?」
来院してきた男は「ストックだ」と言い連れてきた男を蹴り鳴神の前に差し出した。
蹴り出された男はアングラの住人とは思えない怯えかたで懇願しはじめた。
「た…頼む…。殺してくれ。今すぐに…ストックだけは嫌だ。
あのレポートを見たら…頼む。」
更に男はユウジのほうを見て
「あ…あんた頼む…今オレを殺してくれ。」
ユウジはそのひどく怯えた男を見て笑みを浮かべながら
「お前は…利用価値なさそうだからなぁ…それに横取りは趣味じゃないし
とりあえずストックされればいいんじゃね?
それにほら、この男がケガしなければ実験体にならないことだし。」
と笑いながらも冷たく言い放った。

「ふふふ。心配しなくても大丈夫だ。
ストックされた際はその日まで高待遇で生活の面倒を見させてもらうからね。
牛やブタが出荷されるその日まで大切に大切に…ね。」

どうやら鳴神は治療の時よりもストックされる人間を歓迎するほうが嬉しいらしく蹴り出された男を優しく起こした。
その優しさが最大の恐怖を演出している。

「ところでお客様 ストックは一人でいいのかい?」
連れてきた男を見ると男はユウジのほうに視線を送った。
ユウジのほうを見るやいなや男は不敵な笑みを浮かべ
「いや もう一人追加だ。」
と鳴神のほうを見る。
その言動にユウジは少々ビックリし
「ちょっと待て待て…お前 もしかして今オレも追加しただろ?」
ユウジは立ち上がり男の方へ向かった。

鳴神も嬉しそうにユウジに近寄り
「ははは。さっ一緒に行こうか?」とユウジの肩をポンポンと叩いた。
「オイ!コラ ドクター。何言ってんだ?」と手を振り解いた。

受付の方が騒がしくなってるのを感じ秀樹も受付へと出向いた。
「ん?どうした?ユウジ。」
男は更に秀樹を見ると「ドクター コイツも追加で頼むわ」
と秀樹に指をさした。
「は?」
「おい ヒデ…どうやらこいつは死にたいらしい。」と男のほうにアゴを向けた。

「死にたい?誰が?それはお前だろ?」
男はやけに強気でユウジに鋭い視線を送る。
「大物ぶって偉そうにしてんじゃねーよ!」
男はユウジの足に蹴りを食らわせる。
不意をつかれたユウジは一瞬腰を落としたがすぐに体制を整え
少々キレ気味で
「えーとドクター…悪いけど今から殺すから…」
と満面の笑みを浮かべた。

「高嶺君…清掃料金は払ってもらうよ?」
と嫌そうな顔をした。

「誰が誰を殺すって?」
男は懐から銃と取り出しユウジに向けた。
見るからに男もアングラで長居しているようで戦闘態勢への移行が早い。
そしてためらいなく引き金を引こうとする瞬間…「ボト」っという鈍い音がした。

そして一言「おせーよ」

鈍い音がした先には男の右腕が転がっている。
「な…に…」
男は自分がいつ切られたのかもわからなく自分の腕が落ちたのを確認してから痛みを認知しその場にうずくまった。

秀樹はユウジの姿を見て驚愕した…。
「は…速い…」
男が構えてからコンマ数秒でユウジはすでに斬り終えていた。
殺気すらも感じる間もなく斬られたのだ。
相手も一瞬何をされたかわからかったはず…。

更にユウジはうずくまった男に向かい躊躇することなく刀を振りかざす。
「ちょっと ま…」
最後のセリフを言う間も与えずにユウジは男の首を一閃。
「日本刀はよく斬れる」と言うがそれはあくまでも達人の域での話。
素人が斬ったとしても骨に引っかかり切り落とすことは容易ではない。

秀樹はユウジの腕は間違いなく達人クラスだと認識した。
そして斬る瞬間のみユウジの顔つきは普段のおちゃらけた表情とは一転し「殺人鬼」の顔をしていた。
納刀するとユウジはいつもの表情で
「えーと ドクター 悪い。殺っちゃった。」

鳴神は面白くない顔をしながら
「清掃料金払えよ…」
ユウジはもう一人の男を見て
「えーとあいつでいい?」と指をさした。
鳴神は満面の笑みで
「それならOKだ」
といい男の腕を取った。
「ちょっと待ってくれ。清掃料金って…」
「ちょっとやりたかった実験があってね…。さ…行こうか。
ストック待ちだったからな。」

「い…嫌だ…。」
男は急に暴れだし抵抗したが
「君 うるさい…少し黙りなさい。」
鳴神は注射器を取り出し男の首に差し込んだ。

ぐったりとした男を鳴神は治療室へと運び出す。
その姿を横目に見ていた秀樹はやはりここはアングラだな…と再認識した。

「よぉ 治療終わったんだろ?そろそろ戻るか?」
「ああ」
「ドクター 掃除頼むなぁ。」
地面に無様に転がる死体を指差しユウジは病院から出て行った。
しかしすでに鳴神は実験室へと入っていったらしく返答はなかった。

無造作に転がる死体を見て
「全くクレイジーな空間だな」
秀樹はポツリとこぼし病院を後にした。

ぬこ: 初コメントです! ほんとにクレイジーですね。
鳴神信也もかなり異彩を放つキャラで、「お気に入りです。 (2007/08/14)
コウ: 初カキコありがとうございます
こうして読んでいただけることがなによりも嬉しいです
ちょっとぶっとんだ内容の話ですがよろしければ最後までお付き合いください (2007/08/20)
©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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