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アンダーグラウンド第三章

アンダーグラウンド第三章-20-46

アンダーグラウンド第三章-20-46
<鳴神信也>

「全く節操のない奴が多すぎだよなアングラは…」
病院を出てからユウジはブツクサと言いながら歩いていた。
「こういう所だから仕方ないんじゃないか?」
「まぁいいんだけどさ…殺す側の立場にもなってみろってんだ」
「ユウジは殺しが嫌いなのか?」
「ん?オレはそういう無差別は卒業した。面倒だしな。
火の粉は払うけどな。」
「ふーん。オレはまだ自分の力をつけるために関係なしに殺すつもりだけど…。」
「ルーキーのお前はとりあえず身近な目標ができるまで殺るしかないな。オレもそうだったしさ。」

あまりにもこのアングラの仕組みが染み付いていて「殺す」といったような言葉が
普通の会話ででてるあたり常人からしたら狂ってる考えなんだろう。
試しにユウジに聞いてみることにした。
するとユウジはこう答えた。

「オレ達が狂ってる?え?なんで?殺戮本能ってのは普通だろ?
人が人を殺したがってるのは誰もが持ってるものだと思うぞ?
ただ外界の人間は「殺す」という行為に「理性」が働いてストップをかけているだけさ。
歴史を見てみろよ。」

「人類の歴史…か」

「そう。たくさん殺した奴が英雄って言われてるんだぜ。
英雄って言えば聞こえはいいけどな。やってることは俺達と同じさ。
1人か2人殺せば犯罪者。100人殺せば英雄。
それが各々の正義っていう大儀でなら国も公認で認めてくれる。
それが相手からしたらどれだけ「悪」であってもな。
「勝てば官軍」ってやつだ。そんなもんだろ?
時代が時代ならオレは英雄になれたかもしれないってことだ。
もしも今戦争が起きたらオレは出世できる自信あるぜ?」

「そんなこといっても現在においてはオレもユウジも…」

「そ。単なる才能の無駄。こういっちゃなんだがアングラがなかったらオレ達はもう死んでるかもな。国によってさ。」

「でもその国がこの地を公認してる…。なんでだろ。」
「知らんよ。まぁゴキブリホイホイだしなここは。」
笑いながらスタスタと景色を眺めながらタバコに火をつけた。

「まっこんな話しても答えなんて出てこないしな。
そんなことよりヒデ。ドクターになんか言われなかったか?」

「ん…。ああ。なんか「ある人物」を見つけてくれって言われた。」
「ぶっ。お前も言われたのか…。」
「そんなにおかしいことなんか?」

急に噴出しケタケタを笑い秀樹の背中をポンポンと叩きながら
「いやいやいや。探すだけ無駄だと思うってことだけ言っとく。
ついでに言えば探さないほうがいい。」

「話が見えてこないな…どういう意味だ?」
「どーーしても見つけたいって思うなら満月の夜に出歩いてみればいいさ。」

「狼男でも出るのか?満月って…。」
「そんなところだ。でもオレは行かないからな。
まぁ死にたくなければいかないこったな。っていうか殺せない理由がある。
オレは困らないがここの弱者には困る理由がな。」

「もったいぶらずに教えろよ。」
「やだね。自分で確認するこった。それにオレの情報を信じてもいいのか?
嘘ついてるかもしれないぜ?」
ユウジはニヤっと笑いそしてカーズの扉を開き入っていった。

ポツリと残された秀樹は空を見上げ
「満月…か。面白い…いってやろうじゃないか…。」

その一週間後秀樹はユウジの言葉の意味を体感することになる。



©<コウ>_2017.(RSS/管理/提供: AL2)
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